01 ─ TODAY
今日
「先に確認すること」を先頭に一列で。当日の期日・提出期限・作業中の書面・AILEX が進めたこと。毎朝 7:30 に、担当者ごとの期日と 3 日以内の提出期限を 1 通にまとめて通知。
AILEX v2 は、保管を AWS 東京リージョンに、AI 推論を Amazon Bedrock の国内限定推論プロファイル(東京・大阪)に閉じました。設定ではなく権限の段階で国外への推論を遮断し、依頼者の記録を当社の判断で国外へ送ることはありません※1。
すべての生成は記録され、すべての判断は検証できる。
§1 変更点
AILEX v2 は従来版(users.ailex.co.jp)の改良版ではありません。「事件記録は依頼者から預かったもの。消せない、外に出せない、取り違えられない」「データは AI の推論も含めて日本国内に閉じる」を前提に置き、AWS 上で組み直した別のシステムです。
§2 国内完結
データ所在の約束を、環境変数の一行に預けない。AILEX v2 は三つの層で、国外への流出経路を閉じています。
LAYER 01 ─ コード
jp.* に限定Amazon Bedrock ではモデル ID の接頭辞が推論の行き先を決めます。jp. は東京・大阪のみ※2。AILEX v2 は呼び出しのたびに接頭辞を検査し、jp. 以外は設定の誤りとして弾きます。
LAYER 02 ─ 権限
実行ロールが呼び出せる推論プロファイルは jp.* のみ、基盤モデルは東京・大阪リージョンのものだけです。アプリの設定を間違えても、権限の段階で国外への推論は起きません。約束を設定に頼らない形で担保します(利用契約 第7条2項)。
LAYER 03 ─ 保管
事件情報・文書・データベースは AWS 東京リージョン(ap-northeast-1)に暗号化して保管。文書は版管理され、上書き・削除しても前の版が残ります。データベースは 35 日間、任意の時点に戻せます。
国内限定を採る以上、モデルの世代では一歩遅れる。これは承知のうえで選んでいる。
新しい世代のモデルは当面、国外向けのプロファイルにしか出ないことがあります。「新しいほうが良い」と善意で設定を書き換えれば、応答は返り、品質はむしろ上がり、事件記録が国外に出たことだけが誰にも見えない。気づけない間違いなので、起きてから直すのでは間に合いません。だから、コードと権限の両方で止めています。
事務所のデータが AWS の外へ出る主な経路は、次の 4 つです。いずれも監査ログに残ります。このほかに、事務所が指定した宛先へのメール送信と、事務所が自ら接続した外部サービスへの送信があります(表の下の注)。
| 経路 | 出るもの | 制御 |
|---|---|---|
| 依頼者ポータル | 共有した文書とメッセージ | 事件ごとに URL を発行。共有指定したものだけ。いつでも無効化できる |
| 書き出し | 一覧の Excel、書面の Word、文書の本文 | 操作を監査ログに記録する |
| MCP | 事件・期日・文書の参照 | 読み取り専用。Bearer トークン認証。全操作を記録 |
| 不具合報告 | AI が書き直した技術的な要約のみ | 原文は送らない。氏名はパターンでは伏せられないので、原文を出さない |
※ 事務所が指定した宛先(依頼者・相手方・裁判所等)へのメール送信、および事務所が自ら接続した外部サービスへの送信は、当社の保管・処理の範囲に含まれません(利用契約 第12条2項)。
従来版の AILEX は外部 AI に送る前提だったため、一部の機能では送信前に個人情報をマスキングしていました。AILEX v2 では、AI 推論が当社が記録を保管する環境と同一の管理下・日本国内で完結するため、送信前の匿名化・仮名化処理を行いません(利用契約 第7条4項)。
マスキングは「守れたつもり」を生みやすい対策でもあります。氏名には電話番号のような決まった形がなく、パターンだけでは漏れなく見つけられません。登録済みの氏名は置き換えられても、表記の揺れや書類に初めて出てくる氏名は残ります。守れないものを守ったつもりになるより、そもそも外に出さない構造を選びました。
Amazon Bedrock 上で提供される Anthropic Claude を、用途ごとに使い分けます。分類・抽出・要約には軽量なモデル、書面生成・事件分析には高品質なモデル、スキャン文書の読み取りにはビジョン対応モデル。事務所の文書を意味で探すナレッジ検索には Amazon Titan Text Embeddings を使います。いずれも日本国内のリージョンで処理されるものに限ります。
AI 機能が利用できないときも、事件情報の閲覧・登録・書き出しなど AI に依存しない機能は使えます(利用契約 第7条6項)。
すべての推論処理が日本国内で完結し、データが国外に出ることはありません。─ AWS ブログ「Amazon Bedrock で日本国内に閉じた Anthropic Claude 4.5 の推論が可能に!日本国内クロスリージョン推論のご紹介」(2025年10月16日)aws.amazon.com
AWS and the third-party model providers will not use any inputs to or outputs from Amazon Bedrock to train Amazon Nova, Amazon Titan, or any third-party models.─ Amazon Bedrock FAQs aws.amazon.com/bedrock/faqs
§3 設計思想
AILEX v2 はタスク管理ツールではありません。集める・読む・整理する・比較する・準備する・催促する・抜けを見つける・次を提案する─ここまでを AILEX が進め、法的評価の確定・方針の決定・依頼者への責任・外部への重要行為の承認を弁護士に残します。すべての動作は、次の三つのどれかに属します。
※ 画面はイメージです。AI の出力はドラフトであり、内容の確認・最終判断は弁護士が行います。
TODAY ─ 先に確認すること
AILEX が進めて止まった所と、記録から導いた抜けを、出所が何であれ同じ形で出します。一件は、何が起きたかの一文と、何を決めてほしいかの一文、そして 2〜4 個のボタン。文字入力は求めません。列が空なら「今すぐ決めることはありません。」と表示します。
画面はその日の日付から始まり、「先に確認すること」「次に進めること」を先頭に、今日の予定、要対応、作業中の書面、mints の提出期限、今週の期日が並びます。未完了タスクをただ列挙するのではなく、判断が要るものを先頭に出す構成です。残りは AILEX が裏で進め、進めたことは記録として下に残ります。
設計の考え方 ─ 比喩であり、実測値ではありません
95の作業を、AILEX が。
5の判断だけを、弁護士に。
集める・読む・整理する・比較する・準備する・催促する・抜けを見つける・次を提案する。
残るのは、法的評価の確定・方針の決定・依頼者への責任・外部への重要行為の承認。
TIER 01
弁護士の判断が不要なもの。事務所の中で完結し、取り消せる。進めたことは記録として残り、「今日」画面で見返せます。
TIER 02
AILEX が全部用意し、人が GO を出す。事務所の外に出るものは、必ずここに置かれます。
TIER 03
弁護士が法的・戦略的に決める。AILEX は材料と選択肢までを用意し、決めません。
✕ ただのタスク管理
診断書が不足しています。依頼者に確認してください。
○ AILEX v2
診断書が不足しています。依頼者への依頼文を作成しました。
確認は必ず、一文の状況+一文の問い+2〜4個のボタン。文字入力は求めません。「今日」画面は「先に確認すること」「次に進めること」を先頭に、今日の予定・要対応・作業中の書面・提出期限・今週の期日が続きます。判断が要るものが先頭に来る構成です。
AILEX は事件の全部を知りません。弁護士の頭の中、電話で聞いた話、紙のまま机にある資料、期日での裁判官の発言は入りません。だから「全情報を把握して事件を自動運転する」を目標にすると、必ず嘘になります。
AILEX v2 が置いている目標は、AILEX に入っている情報の範囲で、「今わかっていること」「不足していること」「次に確認した方がよさそうなこと」を出すこと。資料の進みは「把握している資料 3/8」と書き、突き合わせの結果には「事務所の外にある資料や、電話・期日でのやりとりは含まれていません」を添えます。証拠を探しに行かず、主張の当否を判断しない。引き当てて並べ、聞くかどうかは弁護士が決めます。
交通事故(被害者側)を例に。事件類型ごとの標準フローが受任時に事件へ載り、必要資料・確認事項・書面の雛形・次の一手が切り替わります。
§4 機能
受任から提出、報告、請求まで。事務所の一日に沿って、主な機能を挙げます。
01 ─ TODAY
「先に確認すること」を先頭に一列で。当日の期日・提出期限・作業中の書面・AILEX が進めたこと。毎朝 7:30 に、担当者ごとの期日と 3 日以内の提出期限を 1 通にまとめて通知。
02 ─ MATTER
概要/AI分析/書面/文書/期日・タスク/経理/申立準備/ポータルの最大 8 タブ(申立準備は破産・個人再生の事件のみ)。どのタブでも事件の身元と次回期日が見える。⌘K で事件・依頼者・文書本文・書面を横断検索。
03 ─ DRAFT
57 種の雛形。事件の骨格と経過、参照文書を前提に生成し、逐次表示。版管理(v1/v2/v3)、手で書ける・直せる、確定した書面は直せない。Word 出力、印刷、mints 準拠の PDF。
04 ─ DOCUMENT
ZIP のまま取り込み。文字層があればそのまま、なければ国内推論のビジョンで読む。Word・Excel も本文を読む。全文検索、証拠番号スタンプ、依頼者との共有。証拠番号を振った文書は消せない。
05 ─ IMPORT
記録一式(ZIP・PDF・画像・Word・Excel・貼り付け)から、事件・依頼者・当事者・期日・文書を起こす。人が確認して直すまで、何も保存しない。読み取りに使った資料は事件に残る。
06 ─ MINTS
オンライン提出の義務化※4後の実務を支援。提出・受領の期限と状態、ファイル要件チェック、秘匿情報チェック、他事件の混入チェック、証拠番号スタンプ、大容量の分割、申立手数料の算出、送達と期限の計算、送達の記録。アップロードは弁護士が mints 上で行います。mints 活用ガイドを見る → TreeeS への対応 →
07 ─ SCHEDULE
裁判所の書面から期日を読み取り、確認のうえ登録。初日不算入と休日の繰り越しを考慮した期限計算。委任契約で定めた頻度で、依頼者への経過報告の時期を知らせる。
08 ─ ACCOUNTING
報酬・実費の記録(返金のマイナスも入る)。消費税法の記載事項を満たす適格請求書、弁護士報酬の源泉徴収計算、入金管理、委任契約書の生成。発行済みの請求書は取り消して採り直す。
09 ─ PETITION
債権者・財産・家計を、取り込んだ資料から一括で読み取る。保存前に必ず人が確認し、AI 読み取りの印が残る。申立書・債権者一覧表・財産目録・家計収支表を生成、Excel 書き出し。
10 ─ PORTAL
事件ごとに URL を発行。パスワードによる解錠を必須にできる。共有した文書と双方向のメッセージ、委任契約の電子同意、依頼している資料の受け取り。いつでも無効化。
11 ─ INTAKE
事務所ごとの公開フォーム。相談者は「何に困っているか」を選び、答えで聞く項目が変わる。AI が緊急度と論点を下読みし、利益相反を自動で照合。受任すれば事件になる。
12 ─ RESEARCH
裁判例検索(裁判所の公開情報から判決文を取り、要旨を起こす)、法令検索(e-Gov から条文の原文を取る。AI に条文を書かせない)、事務所の文書を意味で探すナレッジ検索。
ほかに、立場を指定した契約書チェック、相手方書面の分析から準備書面の下書きへの接続、Google カレンダーとの期日同期、外部クライアント向けの読み取り専用 MCP サーバーを提供しています。
§5 契約と統制
弁護士には守秘義務(弁護士法第23条)があり、事件記録を預ける相手が秘密を守る義務を負っているかを、弁護士側が確認できなければなりません。AILEX v2 は事務所ごとに利用契約を結び、その約束を構造で担保します。
契約で約束すること
構造で担保すること
弁護士法・弁護士職務基本規程・弁護士情報セキュリティ規程の各条文との対応は 法令適合性マップ にまとめています。利用契約の本文(版 2026-09)は、ご登録後に設定画面で全文を確認できます。同意できるのは事務所の管理者のみです。同意の前から利用を始められますが、その間に適用されるのは公開している利用規約で、秘密保持契約・データ処理契約は同意の時から適用されます。事件情報を登録する前の同意をお勧めします。検証可能性の考え方は、技術仕様「VAP/LAP」として IETF に Internet-Draft で提出しています(最新は第04版・2026年9月30日)※5。
§6 料金
導入判断は、資料ではなく実務で。登録した当日から、実際の事件の流れでお試しいただけます。無料期間が終わっても、記録は消えません。
FREE
まず試したい事務所に
1ヶ月登録した当日から、すべての機能を(書面 30 回・読み取り 500 ページまで)
PRO
日常の実務に組み込む事務所に
1 席 13,200 円/月税込(税抜 12,000 円)· 月単位の契約 · 銀行振込(請求書払い)
ENTERPRISE
大人数の事務所・大規模導入に
お問い合わせ要件に応じて個別にご案内
※ 有料プランのご利用は、初回の請求書に対する入金を確認した日の翌月 1 日から開始します。契約期間の途中での解約はできず、残期間分の返金はありません。料金と利用枠は料金ページ、契約条件の正式な記載は特定商取引法に基づく表記をご確認ください。
FAQ
COMPANY
| サービス名 | AILEX(エーアイレックス) |
|---|---|
| 運営会社 | AILEX合同会社 |
| 代表 | 上村 十勝 |
| 事業責任者 | 山川 慎太郎 |
| 所在地 | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-10-8 渋谷道玄坂東急ビル |
| 電話番号 | 03-6821-7462(お問い合わせは原則メールで) |
| メール | info@ailex.co.jp |
| 顧問弁護士事務所 | 弁護士法人えそら |
| 会社概要 | 会社概要(法人番号・資本金など) |
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AILEX は、AI が法律事務を代替するためのツールではありません。弁護士の判断を最終地点に置き、そこへ至る過程─集める・読む・整理する・準備する・記録する─を支えるための道具です。
事件記録は依頼者から預かったもの。消せない、外に出せない、取り違えられない。データは AI の推論も含めて日本国内に閉じる。最終的な判断は弁護士が行い、AI は補助であって代わりに決めない。AILEX v2 の設計は、この前提から導かれています。
