VAP-LAPの第05版をIETF Internet-Draftとして提出しました
AILEXは、AIの判断履歴を検証するための技術提案「VAP-LAP」の第05版(draft-ailex-vap-legal-ai-provenance-05)を、IETF Internet-Draftとして提出しました。
今回の改訂では、VAPの公式GitHubで公開されているフレームワーク仕様を参照し、記録の改ざん検知、外部への証跡の固定、復旧・削除の記録について、法律AI向けの要件を見直しました。
第05版の主な変更
- すべてのLAP適合レベルで外部アンカーを必須化:Bronze・Silverは24時間以内、Goldは1時間以内を上限とし、署名した記録群を外部サービスの証跡と結び付けます。
- 検証する範囲を明確化:記録の件数、先頭・末尾、適用する方針を署名対象に含めます。記録前に行われた処理の欠落や、AIの回答の正しさまで証明できるとは扱いません。
- 復旧と削除の履歴を保存:自動復旧の範囲と人による承認、暗号鍵を破棄する際の証跡、法的保全による削除停止を定義しました。
- 署名対象と旧版からの移行を明記:数値の表現、記録を結び付ける識別子、検証方針、旧版の証跡を保持する方法を整理しました。
- 人による確認と機密保護を継続:法律相談・文書作成・ファクトチェックの記録、弁護士による確認、機密情報の保護、法的保全の仕組みを引き続き扱います。
提案の位置付け
参照したVAP仕様はv1.2.0 Draft 3で、2026年10月25日のリポジトリ時点に固定しています。LAPのBronze・Silver・Goldと、VAP本体のCore・Standard・Fullは別の適合区分です。今回の提出は、VAP側でのプロファイル登録や認定を示すものではありません。
Internet-Draftは検討中の技術文書です。IETFによる標準化・承認・製品認証を意味しません。また、第05版に適合したAILEX製品の実装完了を発表するものではなく、独立した実装検証と相互運用性の確認は今後の課題です。
資料
AILEXは、機密情報を扱うAIに対して、根拠と判断履歴を確かめられる仕組みの整備を進めます。技術的なご意見はinfo@ailex.co.jpまでお寄せください。