
保護されたPDFを受領したときの扱い
依頼者から届いたPDFにパスワードや編集制限が付いていることがあります。暫定マニュアルの書証フォームにはパスワードを付けないよう明記されています。
最初に整理すること
依頼者から届いたPDFにパスワードや編集制限が付いていることがあります。暫定マニュアルの書証フォームにはパスワードを付けないよう明記されています。開けることだけで提出可能と判断せず、対象フォームと本番条件を確認します。資料を保護する目的と、提出用に必要な状態を整理します。
具体的な準備手順
まず権限のある受領者として資料を開けるか確認し、解除が必要なら送付者へ正式に依頼します。第三者の制限を無断で回避する方法を探すのではなく、元資料や提出に適した版を受け取る選択肢を検討します。パスワードを資料と同じ共有場所へ平文で置くことは避けます。
担当者が確かめるポイント
提出候補は公式の受入条件に合うか、内容が受領版と一致するかを点検します。保護を変更した場合は元ファイルを残し、変更の理由と承認者を記録します。電子署名のある文書では、保護変更や再保存による影響も確認します。
例外が起きたときの扱い
送付者へ連絡がつかず必要な形式を用意できない場合は、期限と代替方法を担当者が検討します。機密資料を外部の解除サービスへ送って解決しようとしません。受入可否が不明なら公式窓口へ確認し、推測したパスワード運用を裁判所のルールとして伝えないようにします。
具体例で点検する
閲覧用パスワードを受け取れたとしても、外部の解除サイトへ機密PDFを送る許可を得たことにはなりません。提供者から適切な提出用データを受領し、保護を変更した経緯を記録します。
公開された暫定マニュアルとの照合
裁判所のセルフトレーニング環境で公開された当事者用操作マニュアルVer.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)の本文113–115ページでは、次の点を確認できます。書証フォームの拡張子例にはPDF、MP4、MP3、PNG、JPG、JPEGがあり、アップロードファイルにパスワードを付けないよう注意されています。写真の撮影対象等は補足事項で整理し、書証に関連するPDFを関連データとして添付する説明もあります。利用できる形式と、個別事件で必要な証拠説明は分けて確認します。この説明は訓練用の公開資料に基づくもので、全裁判所・全手続での本番利用開始を示すものではありません。
実務チェック
- 正式な受入条件を確認する
- 送付者へ適切な版を依頼する
- 元ファイルと変更記録を残す
- 外部解除サービスへ送らない
出典・参照資料
資料に記載された計画・制度と、本記事の実務提案は区別してお読みください。
- 最高裁判所:TreeeS・RoootS追加機能改修の調達資料(構想・改修要件の確認用。以下の実務提案はAILEX編集部による) ↗
- 裁判所:TreeeSセルフトレーニング環境・ヘルプ掲載の当事者用操作マニュアル Ver.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)、本文113–115ページ。2026年10月10日確認 ↗
あわせて読む
電子署名付き資料の原データを保持する
電子署名付きのPDFなどは、印刷や再保存、結合によって確認できる情報が変わる場合があります。TreeeSがどの署名方式をどう扱うかは正式案内で確認し、事務所では受領したデータと加工版を区別します。
記事を読む 書類・証拠提出証拠説明書と証拠ファイルを対応させる
証拠説明書に書いた資料と実際の添付がずれると、読み手がどの資料を参照すべきか分からなくなります。TreeeSの一覧表示に頼る前に、内部で証拠番号、資料名、作成日、提出候補を対応させます。
記事を読む 書類・証拠提出証拠の枝番と一連資料の順序を管理する
メールの往復や複数の写真など、一連の資料に枝番を付ける場合は、番号と順序の意味を維持することが重要です。TreeeSのファイル並び順が内部の想定と一致するとは限らないため、証拠としてのまとまりを一覧で説明できるようにします。
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