
複数PDFを結合する前後の確認
複数のPDFを一つにすると取り回しがよくなる一方、独立した資料の境界が見えにくくなります。TreeeSでどの単位の提出が求められるかを確認し、単にファイル数を減らす目的だけで結合しないようにします。
最初に整理すること
複数のPDFを一つにすると取り回しがよくなる一方、独立した資料の境界が見えにくくなります。TreeeSでどの単位の提出が求められるかを確認し、単にファイル数を減らす目的だけで結合しないようにします。結合前の資料を保持することも大切です。
具体的な準備手順
結合予定の資料名、順序、各ページ数を一覧にします。証拠番号が異なる資料、秘密情報の扱いが異なる資料、別事件の資料をまとめてよいか担当者が確認します。結合ツールは承認されたものを使い、外部送信や一時ファイルの保存先を把握します。
担当者が確かめるポイント
結合後は合計ページ数、開始位置、しおり、回転、文字表示を確認します。ページ番号が文書ごとに一から始まる場合は、PDFの通し位置との違いを説明できる対応表を作ります。結合によって署名等の検証状態へ影響する可能性がある資料は、元の状態も保存して確認します。
例外が起きたときの扱い
結合してから一部の修正が必要になった場合は、どの元資料を差し替えたかを記録します。結合済みPDFだけを継ぎ足し編集すると版が追いにくくなるため、承認された元資料から再生成する方法を検討します。提出後に資料境界の誤りが見つかった場合は責任者が対応を判断します。
具体例で点検する
五つのPDFを結合した場合、合計ページ数だけでなく各資料の先頭と末尾を確認します。似た表紙が二度続いても重複とは限らないため、元資料の一覧と照合して順序を確定します。
公開された暫定マニュアルとの照合
裁判所のセルフトレーニング環境で公開された当事者用操作マニュアルVer.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)の本文61、113、126ページでは、次の点を確認できます。提出フォーム全般や書証の容量上限には「調整中」の箇所が残っています。一方で書証と参考データには別の拡張子例が示されており、任意のファイルをどのフォームでも使えるという意味ではありません。容量、種類、保護状態を一組で確認し、本番時の最新条件が暫定資料と異なる場合には新しい条件へ点検表を更新します。この説明は訓練用の公開資料に基づくもので、全裁判所・全手続での本番利用開始を示すものではありません。
実務チェック
- 結合の単位を確認する
- 元資料を保持する
- 境界と開始位置を点検する
- 再生成の根拠を残す
出典・参照資料
資料に記載された計画・制度と、本記事の実務提案は区別してお読みください。
- 最高裁判所:TreeeS・RoootS追加機能改修の調達資料(構想・改修要件の確認用。以下の実務提案はAILEX編集部による) ↗
- 裁判所:TreeeSセルフトレーニング環境・ヘルプ掲載の当事者用操作マニュアル Ver.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)、本文61、113、126ページ。2026年10月10日確認 ↗
あわせて読む
墨消しは見た目だけで判断しない
黒い四角を重ねただけでは、下の文字や画像がファイル内に残ることがあります。提出資料の情報を伏せる必要がある場合は、法的にどこまで秘匿できるかを担当者が判断したうえで、技術的に削除できているか確認します。
記事を読む 書類・証拠提出PDFのメタデータと埋込み情報を点検する
PDFには画面に見える本文以外に、作成者名、タイトル、添付ファイル、コメントなどの情報が含まれることがあります。提出前の確認では、本文を読んだだけで情報の範囲を把握したと思わないことが大切です。
記事を読む 書類・証拠提出変更履歴・コメントを提出版に混ぜない
内部の検討コメントや削除した文章が提出版に残ると、意図しない情報が伝わる可能性があります。PDF化で自動的に消えるとは限りません。
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