
変更履歴・コメントを提出版に混ぜない
内部の検討コメントや削除した文章が提出版に残ると、意図しない情報が伝わる可能性があります。PDF化で自動的に消えるとは限りません。
最初に整理すること
内部の検討コメントや削除した文章が提出版に残ると、意図しない情報が伝わる可能性があります。PDF化で自動的に消えるとは限りません。提出用書面は編集用原本と分け、変更履歴や注釈の扱いを明示的に確認します。証拠に元からある注記とは区別が必要です。
具体的な準備手順
作業用文書の変更履歴、コメント、隠し文字、印刷設定を確認します。採用する修正を担当者が確定してから提出用コピーを作り、原本の検討履歴は適切な場所に保持します。コメントの非表示と削除は異なるため、画面に見えないことだけで完了としません。
担当者が確かめるポイント
PDFを出力したら、本文と注釈一覧を確認し、想定したページ数と内容になっているか点検します。赤字や吹き出しがなくても、余白に内部名が残っていないかを見ます。提出版を別の人が開いて確認すると、作成者の表示設定に依存した見落としを減らせます。
例外が起きたときの扱い
証拠として受領した文書にコメントがある場合は、作業メモと同じ感覚で削除しません。内容の一部として意味があるか担当者が判断します。提出後に内部コメントの混入が判明した場合は、再提出だけで情報が消えたと考えず、範囲と必要な対応を整理します。
具体例で点検する
共同編集のコメントに交渉方針が残っている例では、印刷設定の変更だけでは不十分です。提出用コピーで残存情報を調べ、削除した版と内部検討用の履歴を保存場所から分けます。
公開された暫定マニュアルとの照合
裁判所のセルフトレーニング環境で公開された当事者用操作マニュアルVer.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)の本文71、109ページでは、次の点を確認できます。確認画面の初期入力や記載例も提出者自身で点検するよう注意されています。準備書面の主張欄へPDFをアップロードすると、フォームへ入力した主張は削除され、当事者情報等と一体の帳票になる説明があります。手元のPDFだけでなく最終的に形成された書面を読み、両方の主張が残ると思い込まないよう確認します。この説明は訓練用の公開資料に基づくもので、全裁判所・全手続での本番利用開始を示すものではありません。
実務チェック
- 非表示と削除を区別する
- 修正の採否を確定する
- PDFの注釈も確認する
- 証拠由来の注記は別に判断する
出典・参照資料
資料に記載された計画・制度と、本記事の実務提案は区別してお読みください。
- 最高裁判所:TreeeS・RoootS追加機能改修の調達資料(構想・改修要件の確認用。以下の実務提案はAILEX編集部による) ↗
- 裁判所:TreeeSセルフトレーニング環境・ヘルプ掲載の当事者用操作マニュアル Ver.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)、本文71、109ページ。2026年10月10日確認 ↗
あわせて読む
文字化けとフォントの置換を確認する
作成端末では読める文字でも、PDFへの変換や別環境での閲覧で表示が変わることがあります。特に外字、数式、記号、丸数字などは意味の取り違えにつながります。
記事を読む 書類・証拠提出保護されたPDFを受領したときの扱い
依頼者から届いたPDFにパスワードや編集制限が付いていることがあります。暫定マニュアルの書証フォームにはパスワードを付けないよう明記されています。
記事を読む 書類・証拠提出電子署名付き資料の原データを保持する
電子署名付きのPDFなどは、印刷や再保存、結合によって確認できる情報が変わる場合があります。TreeeSがどの署名方式をどう扱うかは正式案内で確認し、事務所では受領したデータと加工版を区別します。
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