
ファイルのハッシュを同一性確認に使う
承認したPDFと提出候補が同じかを確認する補助手段として、ハッシュ値を記録する方法があります。ただしハッシュは内容の真実性や提出の到達を証明するものではありません。
最初に整理すること
承認したPDFと提出候補が同じかを確認する補助手段として、ハッシュ値を記録する方法があります。ただしハッシュは内容の真実性や提出の到達を証明するものではありません。TreeeSが利用者向けにハッシュを提供するという説明でもなく、内部管理の選択肢として位置付けます。
具体的な準備手順
事務所が承認したローカルのツールで、確定したファイルのハッシュを計算します。計算方式、日時、対象ファイル名、保管場所を記録します。外部サイトへ資料を送って計算する方法は、機密情報の取扱条件を確認せず利用しません。担当者が結果を照合できる簡単な手順にします。
担当者が確かめるポイント
提出直前の候補と承認版の値を比較し、不一致なら何が変わったか確認します。見た目が同じでもメタデータ等の変更で値は変わるため、不一致を直ちに悪意ある改変と判断しません。反対に一致していても、そもそも承認対象が誤っていれば内容の正しさは保証されません。
例外が起きたときの扱い
ファイルを再保存や圧縮した場合は新しい版として確認し、必要に応じてハッシュを再記録します。古い値を無言で上書きせず、版との対応を保ちます。ハッシュだけを残して本体を失わないよう、ファイルの保管とバックアップの方針も別に確認します。
具体例で点検する
ファイル名が同じでも内容が変わる場面でハッシュは比較の補助になります。ただし同じ値が得られても内容の正確さや提出の成立を証明するものではなく、版照合の目的に限定して使います。
公開された暫定マニュアルとの照合
裁判所のセルフトレーニング環境で公開された当事者用操作マニュアルVer.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)の本文61–72ページでは、次の点を確認できます。電子提出はフォームの選択、入力、提出内容の確認、完了という流れです。確認画面では提出予定の書面を確認・ダウンロードでき、提出操作後の完了画面に受付番号等が表示される説明があります。アップロードだけを完了と扱わず、フォームから生成される内容を含めて最終確認し、結果と提出対象を対応させます。この説明は訓練用の公開資料に基づくもので、全裁判所・全手続での本番利用開始を示すものではありません。
実務チェック
- 同一性確認の補助と位置付ける
- 計算方式と対象を記録する
- 不一致の理由を調べる
- 本体の保管を別に管理する
出典・参照資料
資料に記載された計画・制度と、本記事の実務提案は区別してお読みください。
- 最高裁判所:TreeeS・RoootS追加機能改修の調達資料(構想・改修要件の確認用。以下の実務提案はAILEX編集部による) ↗
- 裁判所:TreeeSセルフトレーニング環境・ヘルプ掲載の当事者用操作マニュアル Ver.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)、本文61–72ページ。2026年10月10日確認 ↗
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