
事件番号・当事者・裁判所の照合手順
提出先を取り違える原因は、事件名だけを見て判断することにあります。同じ依頼者が複数の事件を抱える場合や、関連事件が並行する場合は、名前が合っていても対象事件とは限りません。
最初に整理すること
提出先を取り違える原因は、事件名だけを見て判断することにあります。同じ依頼者が複数の事件を抱える場合や、関連事件が並行する場合は、名前が合っていても対象事件とは限りません。TreeeSの表示形式にかかわらず、複数の識別情報を照合する内部手順を作ります。
具体的な準備手順
照合する項目は裁判所、事件番号、当事者、書面の対象手続とし、信頼できる事件台帳や裁判所の文書へ戻って確認します。新規申立てなど事件番号がない段階は、未採番であることを明示し、仮番号を公式番号として書かないようにします。略称は内部整理に限り、提出版では正式表記を確認します。
担当者が確かめるポイント
提出直前はファイル名だけでなく本文の冒頭や当事者欄も見ます。別事件のひな型を使った場合、裁判所名や旧事件番号が残りやすいためです。照合担当は作成者のチェック結果を読むだけでなく、原資料と提出候補を独立して確認します。
例外が起きたときの扱い
一致しない項目があれば、正しそうな方へ機械的に合わせず原因を確認します。移送、併合、上訴、名称変更などによる違いもあり得ます。疑問が解消するまで提出候補を保留し、訂正した版を再承認します。提出後に気づいた場合は担当責任者が必要な対応を判断します。
具体例で点検する
枝番まで似た事件を並行処理するときは、最近開いた事件という記憶に頼りません。原資料の番号と画面上の番号を一文字ずつ照合し、裁判所と当事者の組合せも別に確認します。
公開された暫定マニュアルとの照合
裁判所のセルフトレーニング環境で公開された当事者用操作マニュアルVer.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)の本文63、106–109、126–130ページでは、次の点を確認できます。既存事件の詳細から進むフォームでは事件番号等が初期入力されます。また、自分と関連付いていない事件でも裁判所と事件番号を特定して提出する説明があります。事件が一覧に見えるかどうかだけで提出先を判断せず、新規か既存か、対象の裁判所・番号・当事者が一致するかを独立して点検します。この説明は訓練用の公開資料に基づくもので、全裁判所・全手続での本番利用開始を示すものではありません。
実務チェック
- 複数の識別項目を照合する
- 未採番を明示する
- 本文中の旧情報を確認する
- 不一致の原因を確認する
出典・参照資料
資料に記載された計画・制度と、本記事の実務提案は区別してお読みください。
- 最高裁判所:TreeeS・RoootS追加機能改修の調達資料(構想・改修要件の確認用。以下の実務提案はAILEX編集部による) ↗
- 裁判所:TreeeSセルフトレーニング環境・ヘルプ掲載の当事者用操作マニュアル Ver.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)、本文63、106–109、126–130ページ。2026年10月10日確認 ↗
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