
依頼者資料の受領票と不足照会のひな形
依頼者から届く資料は、受領した事実、内容を確認した結果、提出に使う判断を分けて管理します。複数のメールや紙袋で届いた資料をそのままフォルダーに入れると、何が不足しているのか説明しにくくなります。受領時点の姿を保存し、後から証拠番号を付ける工程へ確実に引き渡すための票を用意します。
このひな形を使う場面
依頼者から届く資料は、受領した事実、内容を確認した結果、提出に使う判断を分けて管理します。複数のメールや紙袋で届いた資料をそのままフォルダーに入れると、何が不足しているのか説明しにくくなります。受領時点の姿を保存し、後から証拠番号を付ける工程へ確実に引き渡すための票を用意します。
以下はAILEX編集部による所内用の記入式ひな形です。裁判所指定の様式ではありません。空欄を推測で埋めず、確認できた内容と担当者の判断を分けて使います。
記入欄と使い方
転記して使う欄は「受領番号/所内案件/受領日時/送付者/受領経路/資料名/点数又は頁数/原本・写しの区別/対応する依頼項目/不足・不鮮明/照会担当/回答状況」です。各欄は一行一事項を基本とし、長い説明や添付資料は参照番号で対応させます。状態の欄には未着手、確認中、確認済み等の所内定義を付け、記入しただけで完了になる運用を避けてください。
架空の記入例
受領番号=IN-024、案件=架空A-01、受領日時=10月10日14時、送付者=依頼者本人、経路=合意済みの連絡経路、資料名=請求書の画像、点数=3枚、区別=写し、依頼項目=取引金額の確認資料、不足=2枚目の下端が写っていない、照会担当=佐藤、回答状況=再撮影の依頼文案を作成中。受領連絡は「3枚を受領、内容確認は継続中」とし、証拠として十分という評価は記載しません。
確認と差異への対応
受領担当は送付者の呼称だけで案件を決めず、所内番号と依頼内容を照合します。複数資料をまとめたPDFでは頁数と資料点数を混同しないようにしてください。重複した資料もすぐ削除せず、日付や裏面に違いがないか確認します。不足照会は「鮮明なものを送ってください」だけでなく、どの資料のどの部分が読めないかを具体化します。
保管と見直し
受領時のファイルと加工した提出候補を分け、原本の所在欄を維持します。依頼者へ照会票を送る際は、他案件の行が含まれないように一件分を取り出します。回答が来たら不足を解消した資料の受領番号を関連付け、元の不足記録を消さずに解消日を残すと、再度の照会を避けられます。
実務チェック
- 点数と頁数を区別して数えた
- 不足箇所を資料番号で特定した
- 受領時の資料と加工後の資料を分けた
出典・参照資料
資料に記載された計画・制度と、本記事の実務提案は区別してお読みください。
編集方針・出典の扱いあわせて読む
依頼者向け進捗報告書のひな形
進捗報告は、作業中、確認待ち、提出後の確認済みという状態を曖昧にしないことが目的です。システム上の表示をそのまま貼り付けると、依頼者が法的な意味まで読み込むおそれがあります。担当者が確認できた事実と次の行動を短く並べ、回答が必要な事項だけを目立たせる様式にします。
記事を読む 事務所の実務紙資料の預かり証・受領台帳のひな形
紙資料を預かる際は、受け取った物の単位と状態を明確にします。束、冊、枚が混ざる資料では、スキャン後に何が欠けたのか分からなくなることがあります。この様式は受領時の照合と返却時の確認をつなぐもので、原本としての法的評価や証拠価値を決定する様式ではありません。
記事を読む 事務所の実務原本返却の明細・確認書のひな形
原本返却では、返した資料、返却先、返却の根拠となる合意を記録します。スキャンが済んだだけで返却や廃棄の要否を決めず、当該案件での利用見込みと保管方針を担当者が確認します。預かり時の番号を使って一覧を作ると、返却漏れや別案件の資料混入を確認しやすくなります。
記事を読む