
AIへ入力する前の承認手順を作る
入力後に確認を求めても、すでに外部へ渡った情報の扱いは戻せない場合があります。AIへ渡す資料の範囲、目的、契約条件を送信前に確認し、承認した対象と実際の入力を対応させる運用を整理します。
承認対象を一組にする
承認を求めるときは資料名だけでなく対象版、含まれる情報の種類、利用目的、送信する範囲、使用サービスを一組で示します。「案件整理のため」といった広い目的では、全文が必要か判断できません。要約した抜粋で足りるのか、人物名や識別番号を除けるのかを提案者が検討したうえで責任者へ渡します。
承認の前提を記録する
承認者は、資料の所有者や提供時の条件、事務所の情報区分、サービスの利用条件を照合します。入力してよいか不明な情報を「念のため全部」で含めません。承認記録に秘密の全文を複製する必要はなく、安全な保存先の参照、対象版、承認範囲、判断日を残せば、後から何を認めたのかを説明できます。
承認後の追加を管理する
担当者が回答を改善するために追加資料を貼り付ける場面が見落とされがちです。承認は会話全体への無期限の許可ではなく、指定した範囲への判断として扱います。追加で質問された事項が対象外なら一度止め、別の資料を入れる必要性と条件を確認します。ファイル差替えや契約設定の変更も再確認の対象です。
送信前後を対応させる
例えば三十ページのうち五ページだけを許可した場合、アップロード対象が抜粋版になっているか確認します。元資料を選択してから画面上で範囲を説明する方法では、全文が送られる可能性を残します。送信後は利用日時と対象版を記録し、誤入力に気づいたときの報告先と確認項目をあらかじめ決めます。
TreeeSへの提出判断と区別する
本記事はAILEX編集部による内部運用の提案であり、TreeeSの標準機能やAILEXの実装済み機能を保証するものではありません。AIの出力を採用するかは担当者が原資料に基づいて判断します。裁判所のセルフトレーニング環境で公開された当事者用操作マニュアルVer.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)本文71ページも、記載例や初期入力を提出者自身で確認するよう注意しています。AIの使用有無にかかわらず、最終提出版の確認を独立した工程として残してください。
実務チェック
- 資料の対象版と範囲を承認する
- 入力最小化の検討結果を添える
- 追加資料は別途確認する
- 送信した版と承認版を照合する
出典・参照資料
資料に記載された計画・制度と、本記事の実務提案は区別してお読みください。
編集方針・出典の扱いあわせて読む
AI利用のために事件情報を機密区分する
事件資料を一律に機密と呼ぶだけでは、入力可否や確認担当を決めにくくなります。情報の出所、識別性、依頼者との取り決め、出力先を踏まえた内部区分を作り、AI利用の条件へ結び付けます。
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氏名を記号へ置き換えるだけで情報が安全になったと判断しないことが重要です。AIへ渡す必要のある文脈を残しながら、直接の識別情報と組合せから人物が分かる情報を点検する方法をまとめます。
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依頼者への説明では、AIという名称だけでなく使用目的、入力情報、確認者、利用しない場合の方法を明らかにします。説明や同意の要否は個別の関係や条件を確認し、何を伝えたかを記録できる形に整えます。
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