
不審な利用に気づいた際の初動を決める
身に覚えのない通知や操作の形跡があっても、すぐに不正利用だと断定できるとは限りません。ただし確認を先送りせず、事実を残して管理担当へつなぐことが大切です。
最初に整理すること
身に覚えのない通知や操作の形跡があっても、すぐに不正利用だと断定できるとは限りません。ただし確認を先送りせず、事実を残して管理担当へつなぐことが大切です。TreeeSの利用者向けログや停止機能の範囲は正式案内で確認し、できると推測した操作に頼らない初動を準備します。
具体的な準備手順
連絡表には利用者、情報管理担当、事件責任者、公式窓口の確認方法をまとめます。報告項目は時刻、気づいたきっかけ、端末、疑われる操作、事件への影響とし、認証情報そのものは含めません。画面を保存する場合は他事件の情報を必要以上に取り込まないようにします。
担当者が確かめるポイント
管理担当は、端末側の問題、誤通知、正当な担当者の操作、不正なアクセスの可能性を切り分けます。影響があり得る提出や記録取得について、事実確認と業務継続の担当を分けます。アカウントの変更や停止は公式手順に従い、証拠を失う初期化を先行させないよう判断します。
例外が起きたときの扱い
不正利用の疑いが弱まった場合も、何を確認してそう判断したか残します。事件への影響があると分かった場合は、担当専門家が必要な対外連絡や手続を検討します。対応を終える際には原因、影響範囲、再発対策、残った不確実性を記録し、秘密情報を含む詳細は閲覧範囲を限定します。
具体例で点検する
自分が操作していない時間の認証要求に気づいたら、反射的に承認しない手順を教育します。時刻と状況を控え、管理担当へ報告し、本人と担当者が公式の確認方法で影響範囲を調べます。
公開された暫定マニュアルとの照合
裁判所のセルフトレーニング環境で公開された当事者用操作マニュアルVer.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)の本文40–49ページでは、次の点を確認できます。通常のログインでは登録メールアドレスとパスワードに続き、コード送信または電話による二要素認証の例が示されています。GビズID利用者はTreeeS側でパスワードや二要素認証を変更できないとされています。認証用電話番号の誤登録はログイン不能につながるため、端末の所有者だけでなく登録経路も把握します。この説明は訓練用の公開資料に基づくもので、全裁判所・全手続での本番利用開始を示すものではありません。
実務チェック
- 気づいた事実と推測を分ける
- 秘密情報を報告書に書かない
- 証拠保全と業務継続を分担する
- 終結の根拠を残す
出典・参照資料
資料に記載された計画・制度と、本記事の実務提案は区別してお読みください。
- 最高裁判所:TreeeS・RoootS追加機能改修の調達資料(構想・改修要件の確認用。以下の実務提案はAILEX編集部による) ↗
- 裁判所:TreeeSセルフトレーニング環境・ヘルプ掲載の当事者用操作マニュアル Ver.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)、本文40–49ページ。2026年10月10日確認 ↗
あわせて読む
内部の操作記録に残す項目を決める
TreeeSがどのログを利用者へ提供するかは、公開調達資料だけでは確定できません。事務所で検証可能な業務記録を持つには、システムの自動履歴とは別に、重要な判断と確認の記録を設計します。
記事を読む 登録・権限端末管理者と事件担当者の役割を分ける
端末の設定を変更できる管理者が、事件資料を日常的に閲覧する必要があるとは限りません。TreeeSの利用者権限と端末の管理者権限は異なるため、同じ管理者という言葉でまとめないことが大切です。
記事を読む 登録・権限外部IT業者に支援を依頼する際の準備
外部IT業者へ端末やブラウザーの問題を相談するとき、調査のために事件資料を丸ごと渡す必要があるとは限りません。TreeeSの公式サポートと事務所契約のIT支援を区別し、誰がどの問題を扱うのか整理します。
記事を読む