
外部IT業者に支援を依頼する際の準備
外部IT業者へ端末やブラウザーの問題を相談するとき、調査のために事件資料を丸ごと渡す必要があるとは限りません。TreeeSの公式サポートと事務所契約のIT支援を区別し、誰がどの問題を扱うのか整理します。
最初に整理すること
外部IT業者へ端末やブラウザーの問題を相談するとき、調査のために事件資料を丸ごと渡す必要があるとは限りません。TreeeSの公式サポートと事務所契約のIT支援を区別し、誰がどの問題を扱うのか整理します。資格や事件権限の問題を端末業者に解決させようとしないことも重要です。
具体的な準備手順
依頼前に、利用環境、現象、発生時刻、試した対応をまとめます。契約上の秘密保持、遠隔操作、データ複製、再委託、作業後の削除条件を確認します。実データが不要なら架空資料で再現し、画面共有では認証画面や他事件のタブを閉じます。
担当者が確かめるポイント
作業中は変更する設定と影響範囲を確認し、セキュリティ機能を無効にする提案には必要性と復旧方法を求めます。提出操作そのものを業者に任せず、利用者が正式な権限の範囲で行います。業者へ渡したログや画像は一覧にして、保存先と返却・削除の扱いを把握します。
例外が起きたときの扱い
問題がシステム側の仕様と考えられる場合は、外部業者の推測を確定情報として扱わず公式窓口へ照会します。作業完了後は設定変更、残存ファイル、遠隔接続の状態を確認します。再発時に同じ調査を繰り返さないよう、機密を除いた技術情報を内部ナレッジへ残します。
具体例で点検する
画面共有で支援を受ける前に、他事件のタブと通知を閉じます。支援者が操作する範囲、記録を保存するか、終了後に接続が切れたかを本人が確認し、常時接続の許可を安易に残しません。
公開された暫定マニュアルとの照合
裁判所のセルフトレーニング環境で公開された当事者用操作マニュアルVer.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)の本文1、48–49ページでは、次の点を確認できます。推奨環境の説明に加え、ログイン画面自体をブックマークするとログインできず、トップ画面から進む必要があるとの注意があります。ブラウザーの見た目だけを変えても認証状態が分離されたとは限りません。利用者が自分の正規の入口から認証し、画面に表示される利用者を確認することを端末手順に含めます。この説明は訓練用の公開資料に基づくもので、全裁判所・全手続での本番利用開始を示すものではありません。
実務チェック
- 公式支援とIT契約を区別する
- データ取扱条件を確認する
- 渡した資料を一覧にする
- 作業後の設定と複製を確認する
出典・参照資料
資料に記載された計画・制度と、本記事の実務提案は区別してお読みください。
- 最高裁判所:TreeeS・RoootS追加機能改修の調達資料(構想・改修要件の確認用。以下の実務提案はAILEX編集部による) ↗
- 裁判所:TreeeSセルフトレーニング環境・ヘルプ掲載の当事者用操作マニュアル Ver.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)、本文1、48–49ページ。2026年10月10日確認 ↗
あわせて読む
登録申請中・確認待ち・利用可能を区別する
登録を申し込んだことと、実際に必要な操作ができることは同じではありません。TreeeSの正式な状態表示は運用案内で確認しますが、事務所の準備表では状態を段階に分けて記録できます。
記事を読む 登録・権限利用規約・運用案内を事務所ルールに反映する
利用案内が公開されたら、読んだ人の印象だけで内部ルールを作らず、適用される利用者、禁止される行為、問い合わせ方法などを項目ごとに確認します。TreeeSの調達資料を利用規約の代わりに用いることはできません。
記事を読む 登録・権限利用者研修の受講と理解を記録する
研修に参加した記録だけでは、担当者が必要な判断をできるかは分かりません。TreeeSの公式研修と事務所独自の業務教育を分けて記録し、対象者ごとに足りない学習を見つけます。
記事を読む