
共同受任事件のアカウント運用を決める
複数の弁護士や事務所が関わる事件では、全員が同じ資料を持っていても提出担当が決まっていないことがあります。TreeeSへの登録や閲覧が可能であることと、誰が対外的な作業を担うかは別問題です。
最初に整理すること
複数の弁護士や事務所が関わる事件では、全員が同じ資料を持っていても提出担当が決まっていないことがあります。TreeeSへの登録や閲覧が可能であることと、誰が対外的な作業を担うかは別問題です。共同受任の準備では、代表窓口と提出の責任分担を合意しておきます。
具体的な準備手順
共同担当者の氏名、連絡先、役割、担当書面を事件ごとに整理します。主張書面、証拠、訂正、費用確認を一括して一人に任せる必要はありませんが、各作業に最終確認者を一人定めます。共同の作業場所を設ける場合には、外部事務所のアクセス範囲と終了時の扱いまで確認します。
担当者が確かめるポイント
提出予定は、書面名、担当者、確認待ちの事項、予定時刻を共有し、二人が同じファイルを並行提出しないようにします。提出前の承認は版を特定して受け、提出後は結果を共同担当者へ伝える役割を決めます。TreeeSが共同代理人にどのような通知を行うかは別途確認し、自動通知にだけ依存しません。
例外が起きたときの扱い
共同担当の一人が離脱する場合は、未完了の作業、保有資料、通知確認の引継ぎを先に整理します。事務所間の共有権限と裁判所側の代理人関係の変更を別々に確認し、片方だけ済ませて完了としません。意見の不一致がある書面は共有フォルダにあることを承認の代わりにせず、責任者が提出可否を判断します。
具体例で点検する
共同代理人がそれぞれ修正版を持つ場合、先にできた版ではなく全員が合意した版を指定します。提出担当、予備担当、結果連絡の相手を一行にまとめ、担当交代の時点で処理中の有無を確認します。
公開された暫定マニュアルとの照合
裁判所のセルフトレーニング環境で公開された当事者用操作マニュアルVer.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)の本文63、106–109、126–130ページでは、次の点を確認できます。既存事件の詳細から進むフォームでは事件番号等が初期入力されます。また、自分と関連付いていない事件でも裁判所と事件番号を特定して提出する説明があります。事件が一覧に見えるかどうかだけで提出先を判断せず、新規か既存か、対象の裁判所・番号・当事者が一致するかを独立して点検します。この説明は訓練用の公開資料に基づくもので、全裁判所・全手続での本番利用開始を示すものではありません。
実務チェック
- 作業別の最終確認者を定める
- 提出予定を共同管理する
- 承認版を特定する
- 離脱時の引継ぎを記録する
出典・参照資料
資料に記載された計画・制度と、本記事の実務提案は区別してお読みください。
- 最高裁判所:TreeeS・RoootS追加機能改修の調達資料(構想・改修要件の確認用。以下の実務提案はAILEX編集部による) ↗
- 裁判所:TreeeSセルフトレーニング環境・ヘルプ掲載の当事者用操作マニュアル Ver.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)、本文63、106–109、126–130ページ。2026年10月10日確認 ↗
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