
役割別に研修の順序を組む
全員へ同じ操作説明を一度に行うより、担当する判断に応じて学ぶ内容を分けると定着しやすくなります。導入期の研修設計案です。
共通の基礎をそろえる
TreeeSと関連システムの役割、予定と現行の違い、未確認事項の扱いを最初に共有します。ここが揃わないと、操作説明の前提がずれます。公式情報と事務所の提案を区別して説明することも共通事項です。
判断者の研修
事件への適用、内容承認、期限や異常時の対応を判断する人には、その判断点を中心に伝えます。操作手順を細部まで暗記させるより、どこで承認が必要かを明確にします。未公表仕様は仮説としても業務指示に混ぜないようにします。
作業者の研修
資料の版、事件識別、結果確認、記録保存を一連の流れで練習します。画面の順番だけでなく、各工程の目的を教えます。疑問が出たときに作業をどこで止め、誰へ確認するかも演習に含めます。
継続教育を用意
導入時に不在だった人や後から入る人向けに、短い基礎資料と差分資料を残します。更新があれば対象者だけに必要な補足を行います。受講記録だけでなく、架空案件で判断できるかを確認し、説明の改善へつなげます。
所内で試す具体例と記録項目
以下は運用を検討するための架空例です。発生した状況は、全職員に同じ長時間の操作研修を実施したというものです。改善例では、作成担当、提出担当、判断担当ごとに必要な確認を選んだ。まず対象を一案件又は一つの作業に絞り、変更前にどこで迷ったのかを担当者の言葉で残します。作業を終えたという報告に加え、何を確認して次の担当へ渡したかを説明できる状態にすることが狙いです。
記録用紙には「役割、到達目標、教材、確認課題」の欄を設けます。各欄には実際に確認した値又は参照先を記入し、不明な部分は回答担当と次の確認先を添えて残してください。完了後は「実際に担当しない操作の暗記が中心になっていないか」を、実作業をしていない担当者が点検します。点検で説明できなかった部分が次回の改善対象です。特に「研修の完了を内容判断の権限付与としない」ことを停止条件として共有しておくと、見かけ上の作業完了を優先して確認を飛ばすことを防げます。これは所内整理の提案であり、裁判所が指定する様式や利用条件ではありません。
公開された操作資料との照合
2026年10月10日時点で確認した裁判所の自主研修サイト掲載「TreeeS操作マニュアル 当事者用 Ver.2.0」(2026年8月31日発行、暫定版、印刷ページ 1)では、ブラウザの戻る・進む、Altと矢印キー、F5等は動作保証対象外とされ、画面内のボタンで操作するよう案内されています。一般的なブラウザ操作との違いを研修に含めます。 暫定版は今後改訂される場合があると明記されています。研修環境で確認した内容を、そのまま全裁判所・全手続の本番利用条件とせず、対象事件への適用案内も確認してください。
実務チェック
- 共通基礎を先にそろえる
- 判断者と作業者で内容を分ける
- 後から参加する人の教材を残す
出典・参照資料
資料に記載された計画・制度と、本記事の実務提案は区別してお読みください。
- 最高裁判所:2026年4月3日追加機能改修公募・調達仕様書 ↗
- 裁判所 TreeeS自主研修サイト:ヘルプ掲載「当事者用操作マニュアル」Ver.2.0(暫定版・2026年8月31日発行)、印刷ページ 1 ↗
