
主張書面の引用と添付資料を照合する
引用の文章が正しくても、証拠番号やページ位置が違えば読み手は根拠を確認できません。TreeeSへの提出前に、主張、引用、資料の三つを対応させます。
最初に整理すること
引用の文章が正しくても、証拠番号やページ位置が違えば読み手は根拠を確認できません。TreeeSへの提出前に、主張、引用、資料の三つを対応させます。検索やAIによる参照候補は補助にとどめ、原資料に戻る確認を省略しないことが重要です。
具体的な準備手順
引用箇所ごとに、主張書面の位置、証拠番号、原資料の位置、引用文を一覧にします。直接引用と要約を区別し、省略や補足がある場合は表記を確認します。別の版の資料から引用した可能性があるときは、実際の提出候補へ戻って照合します。
担当者が確かめるポイント
原文の前後を読み、条件や例外、否定表現を落としていないか確認します。数字や日付は一文字ずつ照合します。証拠番号とページ位置は実ファイルを開いて確認し、内部の一覧だけを見てチェックを終えないようにします。
例外が起きたときの扱い
引用先が見つからない場合は、記憶から文章を補わず、出所を確認するまで保留します。資料の差替えやページ変更が入ったら引用表を再点検します。原資料が確認できない説明は、確認済みの引用と同じ形式で示さず、責任者が扱いを判断します。
具体例で点検する
主張書面の引用が途中の但書を落としていないか確認します。文字列が一致するだけでなく、前後の文脈と誰の発言かを原資料へ戻って読み、引用が支える主張の範囲を点検します。
公開された暫定マニュアルとの照合
裁判所のセルフトレーニング環境で公開された当事者用操作マニュアルVer.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)の本文113–115ページでは、次の点を確認できます。書証フォームでは証拠番号、証拠の表示、立証趣旨、作成年月日、原本等の区別、作成者、補足事項を整理します。作成年月日が特定できない場合は補足事項で不明等と示す説明があります。資料を選択する作業だけでは足りず、何を立証する資料なのかと出所の情報を別々に確かめる点が重要です。この説明は訓練用の公開資料に基づくもので、全裁判所・全手続での本番利用開始を示すものではありません。
実務チェック
- 引用と要約を区別する
- 提出候補の原文に戻る
- 前後の条件を確認する
- 資料変更時に引用を再点検する
出典・参照資料
資料に記載された計画・制度と、本記事の実務提案は区別してお読みください。
- 最高裁判所:TreeeS・RoootS追加機能改修の調達資料(構想・改修要件の確認用。以下の実務提案はAILEX編集部による) ↗
- 裁判所:TreeeSセルフトレーニング環境・ヘルプ掲載の当事者用操作マニュアル Ver.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)、本文113–115ページ。2026年10月10日確認 ↗
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