
チャット履歴の資料化で文脈を保つ
チャットの一画面だけでは、前後の発言や参加者、表示名の変更が分からない場合があります。資料化する範囲は担当者が判断し、TreeeSの形式要件に合わせる前に、元のやり取りをどこまで確認できたか整理します。
最初に整理すること
チャットの一画面だけでは、前後の発言や参加者、表示名の変更が分からない場合があります。資料化する範囲は担当者が判断し、TreeeSの形式要件に合わせる前に、元のやり取りをどこまで確認できたか整理します。スクリーンショットが全履歴を示すとは限りません。
具体的な準備手順
取得者、取得日時、対象の会話、参加者、期間、取得方法を記録します。公式の書き出し機能を使う場合は、添付や削除済み表示など何が含まれるか確認します。複数画像に分かれる場合は、重なりや境界が分かるよう管理し、元画像を保持します。
担当者が確かめるポイント
時系列、発言者、前後のつながり、画像やリンクの所在を確認します。同じ表示名の別人や、グループ名の変更を取り違えないようにします。画面の切抜きや注釈を加えた資料は原資料と分け、どこを編集したか説明できるようにします。
例外が起きたときの扱い
取得範囲に欠落がある場合は、推測で会話を補完しません。相手側の画面にしかない情報や過去の表示状態については、確認できない点として扱います。大量の私的会話を含む場合は提出範囲と機密性を検討し、必要な部分と文脈を両立する方法を責任者が判断します。
具体例で点検する
一画面に収まらないチャットは、前後の発言の重なりを使って連続性を点検します。都合のよい発言だけを抜いた要約を原履歴と混同せず、表示名の変更についても確認可能な範囲を記録します。
公開された暫定マニュアルとの照合
裁判所のセルフトレーニング環境で公開された当事者用操作マニュアルVer.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)の本文113–115ページでは、次の点を確認できます。書証フォームでは証拠番号、証拠の表示、立証趣旨、作成年月日、原本等の区別、作成者、補足事項を整理します。作成年月日が特定できない場合は補足事項で不明等と示す説明があります。資料を選択する作業だけでは足りず、何を立証する資料なのかと出所の情報を別々に確かめる点が重要です。この説明は訓練用の公開資料に基づくもので、全裁判所・全手続での本番利用開始を示すものではありません。
実務チェック
- 取得条件を記録する
- 境界と時系列を確認する
- 表示名だけで本人を決めない
- 欠落を推測で補わない
出典・参照資料
資料に記載された計画・制度と、本記事の実務提案は区別してお読みください。
- 最高裁判所:TreeeS・RoootS追加機能改修の調達資料(構想・改修要件の確認用。以下の実務提案はAILEX編集部による) ↗
- 裁判所:TreeeSセルフトレーニング環境・ヘルプ掲載の当事者用操作マニュアル Ver.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)、本文113–115ページ。2026年10月10日確認 ↗
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