導入準備・実務提案
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AIに出してはいけない指示:根拠の創作や未確認の隠蔽を防ぐ

効率化を急ぐ指示が、記録の意味を変えたり確認工程を飛ばしたりする原因になります。所内のAI利用規程として、禁止する依頼と、代わりに依頼すべき確認可能な作業を整理します。

空欄を推測で埋める指示を避ける

不明な日付や欠けた証拠を自然に補うという依頼は、存在しない事実を作る原因になります。代わりに、資料に記載がない項目、確認先、判断への影響を一覧にさせます。裁判例や文献の名称も実在を確認できるまでは引用候補にとどめます。「必ず結論を出す」条件より、根拠が足りない場合に停止できる条件を重視し、担当者が追加資料を集める工程へつなげます。

不利な記述を消す依頼をしない

提出に必要な範囲の選択と、検討段階で都合の悪い記述を隠すことは違います。AIへ主張に有利な箇所だけを探させる場合でも、反対の資料や留保を別欄で出させて担当専門職が検討します。原記録の内容を変えたり、引用から否定語を除いたりする指示は認めません。編集した説明文と原文の引用を区別し、どこを加工したか追えるようにします。

承認や権限の迂回を求めない

確認者が不在だから承認済みにする、別人の認証情報を使って処理する、閲覧制限を回避するという依頼をAIにも人にも許可しません。代わりに、保留理由と次の確認者を整理し、期限への影響を担当専門職へ報告します。パスワードや認証コードをプロンプトへ含める必要はありません。操作支援を検討する場合も、権限と正式な許可範囲を別途確認します。

禁止事項を実例と対応づける

規程には抽象的な禁止語だけでなく、問題のある依頼例と置換例を載せます。「引用を作って」なら「確認できる出典候補を列挙して」、「不明を消して」なら「未確認事項を別表にして」と書き換えます。違反しそうな出力が出たときの停止・報告方法も決めます。研修では架空資料を用い、禁止指示を受けた担当者が上席へ相談できるかを確認します。

TreeeSと本記事の位置付け

当事者用操作マニュアルVer.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)の本文61頁はフォーム選択から入力、確認、提出完了の流れを、134–139頁は記録の一覧と個別確認を説明しています。資料確認日は2026年10月10日です。本記事のAI運用はAILEX編集部による所内準備の提案であり、裁判所の公式なAI利用手順やAILEXの機能保証ではありません。本番の対象手続と操作は最新の公式案内で確認し、製品の機能・契約条件は導入時に個別に確かめてください。

実務チェック

  • 根拠のない補完を禁止する
  • 反対資料と留保を隠さない
  • 承認・認証の迂回を認めない
  • 禁止例と代替指示をセットで共有する

出典・参照資料

資料に記載された計画・制度と、本記事の実務提案は区別してお読みください。

編集方針・出典の扱い

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