
mintsとTreeeSに共通するAI活用準備:原資料・承認・結果確認
提出システムが変わっても、資料の出所、版管理、根拠確認、承認は重要です。共通化できる所内準備と、それぞれの公式案内で確認すべき操作を分け、AI利用の手順を整える方法を整理します。
共通化するのは所内の管理原則
事件の識別、資料の所在、原データと作業版の区別、引用の出典、人による確認は共通の台帳で管理できます。システム名を一欄に残すと、同じ事件の資料でもどこから取得したか追跡できます。入力資料の識別子とAI出力の版も共通規則を使えます。一方、書面の位置付けや手続上の扱いまで同一と考えず、担当専門職が当該事件の条件を確認します。
操作手順はシステム別に保つ
ログイン、登録、通知、提出、記録閲覧の画面や条件は、それぞれの公式案内で確認します。mintsの経験からTreeeSも同じボタンや保存期間だと説明しません。操作票には利用するシステム、対象手続、確認した資料の版と日付を記載します。移行期間は事件単位で提出先を明示し、AIに名称から利用すべきシステムを推測させず、確認済みの情報を入力します。
移行確認表を別に作る
アカウント、過去の提出記録、取得済みファイル、通知設定などを移行項目として整理します。自動移行が正式に確認できない項目は、所内コピー、手動確認、未確認を区別します。AIは一覧の整理を補助できますが、コピーがあることから裁判所の公式記録も移ったと判断させません。移行前後で重要な資料を選び、事件と本文と履歴が対応しているか人が照合します。
研修を二層に分ける
共通研修では、出典の確認、固有名詞、秘密情報、承認、結果不明時の対応を学びます。システム別研修では、当該公式マニュアルと自己研修環境を使って具体的な操作を確認します。共通テストに合格しても実画面の操作を省略しません。新しい案内が出たらどの部分の手順を変えるか分かるよう、共通規程と操作票を別に版管理すると更新しやすくなります。
TreeeSと本記事の位置付け
当事者用操作マニュアルVer.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)の本文61頁はフォーム選択から入力、確認、提出完了の流れを、134–139頁は記録の一覧と個別確認を説明しています。資料確認日は2026年10月10日です。本記事のAI運用はAILEX編集部による所内準備の提案であり、裁判所の公式なAI利用手順やAILEXの機能保証ではありません。本番の対象手続と操作は最新の公式案内で確認し、製品の機能・契約条件は導入時に個別に確かめてください。
実務チェック
- 共通台帳に取得元システムを残す
- 操作票はシステム別に管理する
- 自動移行を未確認のまま仮定しない
- 共通研修と操作研修を分ける
出典・参照資料
資料に記載された計画・制度と、本記事の実務提案は区別してお読みください。
- 裁判所TreeeS自己研修サイト:ヘルプ掲載の当事者用操作マニュアルVer.2.0(暫定版・2026年8月31日)、本文61頁・134–139頁(提出と記録確認の背景) ↗
- AILEX:TreeeSの公開情報と対応方針(製品の個別機能は別途確認) ↗
あわせて読む
AI利用の責任分担:事務所・専門職・提供者の役割を整理する
AIの出力を業務に採用するときは、判断する人とシステムを提供する者の役割を分ける必要があります。契約、運用、依頼者説明、事故対応を通じて、確認責任が曖昧にならない設計を提案します。
記事を読む AI活用・AILEXAILEXへの導入相談に使う確認質問票
AILEXの導入を検討するときは、AIに任せたい作業と人が判断する作業を先に分け、機密情報、根拠、判断履歴の扱いを具体的に質問します。ブランドの説明だけで個別機能を確認済みとせず、提供対象、契約条件、設定、検証結果を資料に基づいて確認するための相談用シートです。
記事を読む AI活用・AILEXTreeeS準備業務のAI利用方針を決める
AIを利用するかどうかは、作業名だけでなく扱う情報と出力の用途から判断します。提出前の確認責任を人に残し、許可する用途、条件付きの用途、利用を止める場面を事務所の方針にまとめます。
記事を読む