
AIで作る事件時系列の日時を検証する
AIの時系列表は整理の出発点になりますが、作成日、送信日、受領日、出来事の日を混同することがあります。日付の種類と根拠を明記し、順序が不確かな項目を勝手に確定しない運用を紹介します。
日時の種類を列で分ける
出来事の日時、資料の作成日時、受領日時を別の項目として扱います。「翌日」「昨年」など相対的な表現は、基準となる日付を確認してから換算します。月日しかない資料に年を補う場合は根拠が必要です。時刻がない項目を便宜的に零時として並べると誤解を招くため、時刻不明と示します。
出所へ戻れる表を作る
各行には出来事、関係者、資料名、ページ、原文の日付表現、確定・推定・不明の区別を付けます。AIが推定した日付を原資料の記載として扱わないよう、推定理由を別欄に置きます。同じ出来事が複数の資料に出る場合は根拠を併記し、日付が食い違うときは片方を削除せず差異を残します。
時差と順序の限界を確認する
メールやチャットの表示時刻は端末やサービスの設定によって見え方が異なる場合があります。異なる時刻基準をまとめるときは元の表記を保存し、変換の基準を記録します。同日の出来事の前後が不明なら、表の並び順が確定した事実と受け取られないよう注記します。時間差の計算も確認者が検算します。
書面への転用前に見直す
内部の調査用時系列では仮説を含められても、提出書面へ転用するときは根拠と表現を再確認します。例えばファイルの更新日から契約日を推定した行は、原契約書や当事者への確認が必要です。追加入手資料で日付が変わった場合は、関連する主張と期間計算への影響も責任者へ伝えます。
TreeeSへの提出判断と区別する
本記事はAILEX編集部による内部運用の提案であり、TreeeSの標準機能やAILEXの実装済み機能を保証するものではありません。AIの出力を採用するかは担当者が原資料に基づいて判断します。裁判所のセルフトレーニング環境で公開された当事者用操作マニュアルVer.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)本文71ページも、記載例や初期入力を提出者自身で確認するよう注意しています。AIの使用有無にかかわらず、最終提出版の確認を独立した工程として残してください。
実務チェック
- 出来事と資料作成の日を分ける
- 確定・推定・不明を明示する
- 時差と変換基準を記録する
- 日付変更の影響を再確認する
出典・参照資料
資料に記載された計画・制度と、本記事の実務提案は区別してお読みください。
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