
AIが作る金額表・集計表を検算する
AIが作った表は整って見えても、単位、税区分、符号、対象期間、集計範囲が誤ることがあります。数値の出所と計算手順を分け、原資料と再計算の両方から確認する方法を整理します。
列の意味を先に定義する
金額の単位、税込・税別、入金・出金、対象期間、通貨、端数処理を定めます。例えば請求額と未払額を同じ列に混ぜると、合計しても意味がありません。AIへは列の定義を伝えますが、定義どおりに出力されたかは人が確認します。空欄、零、未確認を区別し、情報がないことを零円と扱いません。
数値の出所を対応させる
各行に原資料名、ページ、対象の取引や期間を示します。同じ請求書の再送分を別取引として数えていないか、取消しや返金が反映されているか確認します。OCRの桁、桁区切り、小数点、負数の記号を元画像で照合し、AIが見やすさのために丸めた値を正確な原数値として使わないようにします。
別の方法で再計算する
AIの合計をAIに尋ね直すだけでは独立した検算になりません。確認済みの明細を承認された表計算ソフト等へ移し、合計、差額、件数を再計算します。式の範囲に途中の行が抜けていないかも確認します。利息や期間に関する計算では、前提となる日付や計算条件を責任者が確定し、数式の正しさと分けて点検します。
提出版の表示を確認する
表をPDFへ変換すると単位の欄や右端の合計が切れる場合があります。計算が合っていても読み手へ条件が伝わらなければ不十分です。明細と集計の対応、注記、改ページを最終版で確認します。差異が見つかったときは正しい値だけへ書き換えず、原資料、転記、計算、表示のどこで生じたかを記録します。
TreeeSへの提出判断と区別する
本記事はAILEX編集部による内部運用の提案であり、TreeeSの標準機能やAILEXの実装済み機能を保証するものではありません。AIの出力を採用するかは担当者が原資料に基づいて判断します。裁判所のセルフトレーニング環境で公開された当事者用操作マニュアルVer.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)本文71ページも、記載例や初期入力を提出者自身で確認するよう注意しています。AIの使用有無にかかわらず、最終提出版の確認を独立した工程として残してください。
実務チェック
- 単位と空欄の意味を定義する
- 各数値を原資料へ対応させる
- 独立した方法で再計算する
- PDF化後も条件と合計を確認する
出典・参照資料
資料に記載された計画・制度と、本記事の実務提案は区別してお読みください。
編集方針・出典の扱いあわせて読む
AIの固有名詞チェック:当事者・裁判所・事件番号を原資料で照合する
氏名や法人名の一字違いは、整った文章の中では見逃されがちです。AIの起案を使う前に、識別情報を原資料へ戻して確認し、確認した版と修正履歴を残す所内手順を提案します。
記事を読む AI活用・AILEXAI翻訳を提出準備に使う:訳語・留保・原文対応の確認
外国語資料の一次理解にAIを使う場合も、訳文をそのまま確定資料にしない工程が必要です。原文と訳文の対応、否定表現、専門用語、確認者の記録を中心に、実務上の点検方法を整理します。
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録音から作った文字起こしは、発言を探す補助として有用でも音声そのものではありません。話者や否定表現を取り違えないために、音声へ戻れる時刻情報と確認範囲を残す方法を提案します。
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