
出張先・在宅勤務で記録を読むための準備
事務所外では、画面の覗き見、端末紛失、保存先の分散などを考慮する必要があります。利用が認められる環境を確認したうえで、必要な記録を安全に扱う準備を説明します。
利用できる環境を確認する
TreeeSの正式な利用条件と、所属組織の端末・ネットワーク方針を確認します。自宅や出張先から必ず利用できるとは前提にしません。急な外出でも困らないよう、利用可能な端末、認証に必要な手段、支援窓口を事前に整理します。
周囲からの見え方を点検する
移動中や共用スペースでは、画面や通話内容から事件情報が伝わる可能性があります。閲覧する場所を選び、画面を離れるときはロックします。オンライン会議と同時に記録を開く場合は、共有対象の画面と通知表示を確認し、不要な情報を映さないようにします。
取得物の保存先を統一する
出張中に取得した資料が端末内だけに残ると、他の担当者が参照できず、紛失時の影響も大きくなります。承認された保存先へ整理し、私用クラウドへ同期されないか確認します。接続できない場合の暫定保管は、期間と整理担当者を決めて管理します。
紛失時の連絡を準備する
端末や認証手段を失ったときに連絡すべき相手、利用停止等を相談する窓口、事件への影響を確認する担当者を控えます。紛失した端末の中に連絡先だけを保存しないことも大切です。遠隔操作が可能か等は組織の実際の環境で確認し、できると決めつけません。
外出先の閲覧範囲を絞る
出張に全記録を持ち出す代わりに、その日の打合せに必要な資料だけを準備します。通信できない場合に備えるローカル保存も、端末の管理状態や復帰後の削除方法を確認した上で行います。公共の場所では画面ののぞき見や印刷先の取り違えにも注意が必要です。紛失時に対象資料を特定できるよう、持ち出したセットの文書番号を残し、端末の全消去だけに依存しない対応計画を作ります。
公式資料で確認する範囲
自己研修サイトで公開されている当事者用操作マニュアルVer.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)の本文156、178–185頁では、記録外フォルダへアクセスできる当事者は裁判所が設定すると説明されています。また招待キーは利用者のアカウントを特定事件の当事者として関連付けるためのもので、本人と代理人で入力内容が分かれます。登録を終えたことだけで全事件や全フォルダにアクセスできるとは考えず、利用者の立場と対象範囲を確かめます。これは2026年10月10日に確認した研修用の資料に基づく説明です。本番の適用対象・最新画面は利用時点の裁判所の案内で確認してください。
実務チェック
- 利用条件と端末方針を確認する
- 閲覧場所と画面共有を点検する
- 保存先の分散を防ぐ
- 紛失時の連絡先を別途確保する
出典・参照資料
資料に記載された計画・制度と、本記事の実務提案は区別してお読みください。
- 最高裁判所:TreeeS・RoootS追加機能改修の公開調達資料(機能計画の背景) ↗
- 裁判所TreeeS自己研修サイト:ヘルプ掲載「操作マニュアル(当事者用)」Ver.2.0(暫定版・2026年8月31日)、本文156、178–185頁 ↗
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