
電子記録のページを正確に引用する
PDFの表示ページと書面に印字されたページ番号は一致しないことがあります。共同作業や裁判所への説明で参照先がずれないよう、文書とページを特定する実務上のルールを整理します。
二つのページ番号を確認する
表紙や目次が入ると、ファイル上の順番と本文のページ表示がずれます。参照メモではどちらの番号を使うか明示します。印字がない資料や複数文書を束ねたファイルでは、元の構成が分かるように資料名や見出しも添え、数字だけで指示しないようにします。
文書単位の識別子を添える
「五ページ」だけでは、何の資料かが分かりません。証拠番号等の公式な表示がある場合はその表示を用い、書面名、日付なども必要に応じて補います。所内の独自連番を付けるときは、記録上の番号と混同しない表示にし、対応表を残します。
引用箇所の前後を確認する
一文を引用するときは、条件や例外が直前・直後にないか確認します。OCRで抽出した文字列は原画像と照合し、数字や否定表現に特に注意します。参照メモには短い要旨だけでなく、元資料へ戻る手掛かりを残し、引用が独り歩きしないようにします。
共有先でも再現できるか試す
担当者以外が同じ資料とページを開けるか、小さなサンプルで確認します。リンクが特定端末内だけで有効な場合は、事件フォルダと文書識別子を併記します。資料の結合やページ削除で参照番号が変わる加工版を使った場合は、そのことを明記して原資料との対応を示します。
結合後のページを逆引きできるようにする
一つのPDFに五文書を結合した資料集では、資料集の三十頁と元文書の三頁が同じ箇所を指すことがあります。引用メモには元文書名、元の頁表示、閲覧ソフト上の位置、必要なら結合版の頁を併記します。表紙や詳細情報が加わる出力では頁がずれることもあるため、引用確定後に一度元データへ戻ります。相手方へ渡す抜粋にも対応表を付けると、別の閲覧環境でも出典を再現しやすくなります。
公式資料で確認する範囲
自己研修サイトで公開されている当事者用操作マニュアルVer.2.0(2026年8月31日発行、暫定版)の本文152–156頁では、ファイル詳細からの取得はタブごとの処理で、本体と詳細情報は別ファイルとして出力されます。一覧からはPDF結合や詳細情報の有無を選択します。電子署名付きデータは結合や詳細情報付加によって署名を検証できなくなる可能性があるため、同資料は結合なし・詳細情報なし、又は詳細画面からの個別取得を案内しています。これは2026年10月10日に確認した研修用の資料に基づく説明です。本番の適用対象・最新画面は利用時点の裁判所の案内で確認してください。
実務チェック
- 表示番号と印字番号を区別する
- 文書の識別情報を添える
- 引用を原画像で確認する
- 別担当者が参照先を再現する
出典・参照資料
資料に記載された計画・制度と、本記事の実務提案は区別してお読みください。
- 最高裁判所:TreeeS・RoootS追加機能改修の公開調達資料(機能計画の背景) ↗
- 裁判所TreeeS自己研修サイト:ヘルプ掲載「操作マニュアル(当事者用)」Ver.2.0(暫定版・2026年8月31日)、本文152–156頁 ↗
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