
調達資料の画面例を操作マニュアルにしない
開発資料の画面例は変更点を説明するためのものです。実際の利用画面と混同せず、画面から読み取れる範囲を限定する方法を紹介します。
画面の用途を確認する
掲載画面が現行例、改修前、改修後の案のどれかを、周囲の説明から確認します。図だけを切り出すと、その前提が失われます。案内資料へ転載する場合にも、資料の日付と計画段階の図であることが読者に分かるようにします。
ボタン名を固定しない
画面例にある文字を使って本番のクリック手順を作ると、変更時に誤操作を招きます。準備段階の研修では、何を確認する作業かを教え、操作手順は正式な利用資料で更新する構成にします。画面の細かな配置を覚えることより、確認対象の理解を優先します。
入力項目の推測を避ける
一枚の画面に見えている項目が、登録全体の必須情報とは限りません。別画面や条件分岐の存在が確認できない段階では、必要書類の完全な一覧を断定しないようにします。準備できる本人・所属情報の確認と、正式な入力要件の確認を分けます。
研修用の図を区別する
自作の説明図は、公式画面の再現ではなく業務概念の図であることを示します。画面に似せすぎると、利用者が実際のサービスと誤認するおそれがあります。実際の認証情報を入力させない資料とし、図の目的を「確認する順序の理解」などに限定します。
所内で試す具体例と記録項目
以下は運用を検討するための架空例です。発生した状況は、調達資料の画面図を新人向け操作資料に貼り付けたというものです。改善例では、図を構想の説明として扱い、操作研修は公開マニュアルの版を明記して作った。まず対象を一案件又は一つの作業に絞り、変更前にどこで迷ったのかを担当者の言葉で残します。作業を終えたという報告に加え、何を確認して次の担当へ渡したかを説明できる状態にすることが狙いです。
記録用紙には「図の出典、用途、対象版、本番確認項目」の欄を設けます。各欄には実際に確認した値又は参照先を記入し、不明な部分は回答担当と次の確認先を添えて残してください。完了後は「参考図と操作画面がひと目で区別できるか」を、実作業をしていない担当者が点検します。点検で説明できなかった部分が次回の改善対象です。特に「設計時のボタン名を現在の仕様と断定しない」ことを停止条件として共有しておくと、見かけ上の作業完了を優先して確認を飛ばすことを防げます。これは所内整理の提案であり、裁判所が指定する様式や利用条件ではありません。
公開された操作資料との照合
2026年10月10日時点で確認した裁判所の自主研修サイト掲載「TreeeS操作マニュアル 当事者用 Ver.2.0」(2026年8月31日発行、暫定版、印刷ページ 表紙、目次)では、当事者用の操作マニュアルが公開されています。調達資料の画面例しかないという前提で研修資料を作らず、こちらの操作説明と比較します。 暫定版は今後改訂される場合があると明記されています。研修環境で確認した内容を、そのまま全裁判所・全手続の本番利用条件とせず、対象事件への適用案内も確認してください。
実務チェック
- 画面例の前提を読む
- 操作手順は正式資料で確定する
- 自作図を公式画面に見せない
出典・参照資料
資料に記載された計画・制度と、本記事の実務提案は区別してお読みください。
- 最高裁判所:2026年4月3日追加機能改修公募・調達仕様書 ↗
- 裁判所 TreeeS自主研修サイト:ヘルプ掲載「当事者用操作マニュアル」Ver.2.0(暫定版・2026年8月31日発行)、印刷ページ 表紙、目次 ↗
