TreeeS・次世代

mintsとTreeeSの違いを徹底比較|機能・UI・スケジュールの全ポイント

mintsとTreeeS——2つのシステムの関係

最高裁判所が開発している民事裁判デジタル化のシステムは、大きく3つあります。

システム用途利用者状況
mintse提出(書類のオンライン提出)弁護士・当事者運用中。2026年5月義務化
RoootSe事件管理裁判所職員2024年7月導入開始
TreeeSe提出+e事件管理+e法廷の統合弁護士・当事者・裁判所開発中。2027〜2028年度導入見込み

mintsは「フェーズ3の先行実施」として開発されたe提出専用システムです。TreeeSは改正民事訴訟法のフェーズ3を完全に実現するための統合システムとして構想されています。つまり、mintsは暫定的なシステムであり、TreeeSが本来の姿です。

機能比較:mintsとTreeeSの全ポイント

比較項目mints(改修版)TreeeS
機能範囲e提出に特化(後付けで新規申立て・送達等を追加)e提出・e事件管理・e法廷を統合
ウェブ会議別途Microsoft Teamsを使用システム内にe法廷として統合
事件管理RoootSとの連携は限定的RoootSと疎結合で完全統合
申立て方式PDFアップロード中心PDFアップロード+入力フォーム直接入力の両方式
対応事件民事訴訟手続のみ民事訴訟+家事事件+人事訴訟(2028年まで)
認証方式ID・パスワード+多要素認証同方式(ID・パスワード+本人確認)
外部連携API非公開関連システムとの外部連携機能を設計に含む
AI機能チャットボット(FAQ対応レベル)AIチャットボット機能の活用を検討中
スマホ対応非対応(レイアウト崩壊)対応を検討中(公式仕様は未公表)
利用開始2022年2月〜(試行運用)2027〜2028年度(見込み)

最大の違い①:ウェブ会議の統合

弁護士の日常業務に最も影響する違いは、ウェブ会議(e法廷)の統合です。

現在の運用では、書類提出はmintsで行い、弁論準備手続等のウェブ会議はMicrosoft Teamsで行います。この2つのシステムは完全に分断されており、Teamsの会議中にmintsの記録を参照するには別途ブラウザを開く必要があります。

TreeeSでは、e法廷機能がシステム内に組み込まれ、書類を見ながらウェブ会議に参加することが1つの画面で可能になる設計です。裁判官・弁護士・当事者が同じ書証をリアルタイムで共有しながら期日を進行できるようになります。

最大の違い②:入力フォームの導入

mintsでの書類提出は、基本的にPDFファイルをアップロードする方式です。訴状もWordで作成してPDFに変換し、アップロードします。

TreeeSでは、これに加えて訴状の入力フォームが導入されます。当事者の氏名・住所・請求の趣旨・原因などを、専用の画面に直接入力する方式です。証拠説明書も専用フォームから入力できるようになる予定です。

これにより、PDF変換時のトラブル(パスワード付きPDFのアップロードエラー、A4/A3以外のサイズエラー、ファイル名の50文字制限など)の一部が解消される可能性があります。

最大の違い③:対応事件の拡大

mintsは民事訴訟手続のみに対応しています。家事事件・人事訴訟・民事執行・民事保全・倒産手続は対象外です(これらのデジタル化は2028年まで)。

TreeeSの第3次開発(2025年7月公募、契約期間〜2028年3月)では、家事事件手続・人事訴訟手続・民事執行等にも対応させる改修が計画されています。令和5年法律第53号により、遅くとも2028年6月までにこれらの手続が全面デジタル化されるため、TreeeSはその基盤となります。

変わらない点

一方で、以下の点はmintsからTreeeSへの移行後も変わらないと見られます。

  • ファイル形式:PDF(A4/A3)、MP4、MP3、JPEG、PNGなどのアップロードは引き続き可能
  • 50MBのファイルサイズ上限:改修の予定なし
  • 認証方式:ID・パスワード+多要素認証(メール+SMS/音声通話)
  • Microsoft Azure基盤:クラウド環境は同一
  • 電子送達の1週間ルール:通知から1週間で効力発生の仕組みは法律で規定済み

アカウントは引き継がれるのか

弁護士にとって気になるのは、mintsのアカウントがTreeeSに引き継がれるかどうかです。

現時点で最高裁から公式な発表はありませんが、改正法施行前に取得したmintsアカウントは施行後もそのまま利用可能であることは確認されています。mints→TreeeSの移行時にも同様の措置が取られる可能性は高いですが、確定情報ではありません。

いずれにせよ、まずはmintsアカウントを登録しておくことが最優先です。施行前の登録なら本人確認資料の提出が不要で簡便です。

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mintsとTreeeSの違いを理解した上で、今やるべきはmintsへの対応です。AILEXは以下の機能でmints義務化をフルサポートします。

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  • AI提出前チェック:ファイルサイズ・形式・ファイル名・証拠番号の6項目を自動検証
  • 証拠説明書自動生成:AIが書証の標目・立証趣旨を自動で作成
  • 送達管理:1週間ルールのカウントダウン通知で控訴期限を絶対に逃さない

TreeeSが導入されても、AILEXはシステム変更に迅速に追従します。ツールの再学習コストを最小化するのもAILEXの強みです。

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本記事は2026年3月時点の公開情報に基づいて作成しています。TreeeSの仕様は開発中のため変更される可能性があります。本記事は法的助言を構成するものではありません。
運営:AILEX合同会社(info@ailex.co.jp
顧問弁護士事務所:弁護士法人えそら

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