mints外国語書面・翻訳文の提出方法|訳文添付義務と実務上の注意点
外国語書証に関する法的枠組み
国際取引・知財・外資系企業が関与する訴訟では、英語・中国語・韓国語などの外国語で作成された書証を提出するケースが増えています。外国語書証の提出には、mints固有のルール以前に民事訴訟法上の重要な義務があります。
裁判所法74条:日本語使用原則
裁判所法74条により「裁判所では日本語を用いる」という原則があります。これは書面提出においても適用されます。
民訴規則138条:訳文添付義務
民事訴訟規則138条により、外国語で作成された文書を証拠として提出する場合、取調べを求める部分について日本語の訳文を添付しなければなりません。
「取調べを求める部分」とは、証拠として立証趣旨に関わる部分のことです。契約書全体のうち問題となる条項が一部の場合でも、その部分の訳文添付が必要です。
直送する場合は訳文も同時に直送する必要があります。
mintsへの提出方法
外国語書証のmintsへの提出方法は以下の通りです。mints固有の特別なルールはなく、通常の書証提出ルール(PDF・A4/A3・1証拠1ファイル)に従います。
外国語原文と訳文の扱い
外国語書証は原文と訳文をそれぞれ別の書証として提出します(同一ファイルにまとめることはできません)。
番号の付け方の例:
- 甲第1号証:英文契約書(原文)
- 甲第1号証の2:英文契約書(日本語訳文)
または:
- 甲第1号証:英文契約書(原文)
- 甲第2号証:英文契約書の日本語訳文
どちらの方法を採るかは事件の規模・書証数によって判断します。枝番(号証の2)を使う場合は原文と訳文の対応関係が明確になる利点があります。
ファイル命名の推奨例
外国語書証のファイル命名:
- 原文:
甲1_英文契約書_原文.pdf - 訳文:
甲1の2_英文契約書_日本語訳.pdf - または:
甲1_Purchase_Agreement_Original.pdf(英語ファイル名も技術的には可能)
ただしファイル名は50文字以内の制限があります。長い外国語タイトルは短縮して命名してください。
フォント・文字化けへの注意
mintsのシステム自体は言語制限がなく、外国語PDFのアップロードは技術的に可能です。しかし裁判所でPDFを印刷する際にフォントが正しく表示されない場合があります。
対策:
- PDFを作成する際にフォントを埋め込む設定にする(Word/Acrobatの設定で確認)
- 特殊フォントを使用している場合はアウトライン化を検討する
- 提出前に印刷プレビューで文字が正常に表示されることを確認する
- 中国語・韓国語など日本語以外のCJK文字は特にフォント確認が重要
一部外国語書面の処理
英語の契約書の中に日本語で書かれた条項が混在している場合(例:国内企業と外資系企業の契約書)、取調べを求める部分が日本語であれば原則として訳文添付は不要です。ただし外国語部分を証拠として援用する場合はその部分の訳文が必要です。
翻訳の品質管理
訳文の翻訳品質は証拠の説得力に直結します。法律専門の翻訳者・翻訳会社の活用、または弁護士自身による翻訳(英語が得意な場合)が推奨されます。AI翻訳ツールの活用も増えていますが、専門用語・法的意味の正確性は必ず専門家が確認することが重要です。
AILEXはmints書証管理にAI翻訳支援機能の追加を予定しています。外国語書証が多い国際事案でのmints提出効率化が期待されます。
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