AIが止まっても、業務は止まらない。AILEXの「3段階AIフォールバック」とは

公開日: 2026年2月
カテゴリ: 技術解説 / 機能紹介
URL案: https://ailex.co.jp/blog/3-tier-ai-fallback


法律事務所にとって、業務システムの停止は致命的です。

期日の前日に準備書面を仕上げている最中、裁判所への提出直前にmints用パッケージを作成している最中——もしそのタイミングでAIが応答しなくなったら、どうなるでしょうか。

残念ながら、AIサービスの障害は決して珍しいことではありません。世界最大手のAIプロバイダーであっても、年に数回のサービス停止が発生しています。

AILEXでは、この問題に正面から向き合い、「3段階AIフォールバック」 というアーキテクチャを採用しました。本記事では、この仕組みについてご紹介します。


そもそも「フォールバック」とは?

フォールバックとは、主要なシステムに障害が発生した際に、自動的に代替システムへ切り替わる仕組みのことです。

身近な例でいえば、停電時に自動で起動する非常用発電機のようなものです。利用者が何も操作しなくても、バックアップが自動で稼働します。

AILEXでは、このフォールバックの考え方をAIエンジンに適用しています。


AILEXの3段階フォールバック

AILEXのAIエージェント機能(画面右下の🤖ボタン)は、以下の3段階で動作します。

第1段階:Anthropic Claude API(Tool Use)

通常時は、Anthropic社のClaude APIが応答します。AILEXのAIエージェントは「Tool Use」と呼ばれる高度な機能を活用し、事件データ・文書・スケジュール・報酬記録などを横断的に検索しながら回答を生成します。

たとえば「来週の期日がある事件を教えて」と聞けば、AIがスケジュールデータベースを自動で検索し、該当する事件の情報とともに回答します。

第2段階:OpenAI GPT-4o(Tool Use)

もしClaude APIに障害が発生した場合、AILEXは自動的にOpenAI社のGPT-4oへ切り替えます。

ここで重要なのは、単純にテキスト応答に切り替えるのではなく、同じTool Use形式を維持するという点です。つまり、第1段階と同様にデータベースの検索や操作が可能な状態が保たれます。先生方は、AIプロバイダーが切り替わったことを意識することなく、同じ操作を続けられます。

第3段階:OpenAI GPT-4o(シンプル応答)

万が一、第2段階のTool Use機能にも問題が生じた場合は、テキストベースのシンプルな応答モードに切り替わります。

データベース検索こそできなくなりますが、法律に関する一般的なご質問への回答や、AILEXの操作ガイドなど、基本的なAIアシスタント機能は引き続きご利用いただけます。


なぜ法律事務所に「止まらないAI」が必要なのか

一般的なWebサービスであれば、数時間の停止はそれほど深刻ではないかもしれません。しかし法律事務所の業務には、期日という絶対的な期限があります。

裁判所が定めた期日は動かせません。提出期限は待ってくれません。

AILEXは法律事務所の「リーガルOS」——つまり日常業務の基盤となることを目指しています。基盤である以上、止まらないことは最も重要な要件のひとつです。


技術的なポイント

少し技術的な補足をすると、AILEXの3段階フォールバックには以下のような特徴があります。

自動切替: 障害の検知からバックアップへの切替まで、すべて自動で行われます。先生方やスタッフの方が手動で設定を変更する必要はありません。

マルチターン対応: AIエージェントは最大5往復の対話ループに対応しており、フォールバック時もこの対話構造が維持されます。

セキュリティの一貫性: どの段階で動作していても、すべてのデータベース検索はログイン中のユーザーのデータのみに限定されます。他のユーザーのデータが混在することはありません。

外部ステータス監視: AILEXのダッシュボードでは、Anthropic・OpenAI・Perplexityの各社APIのリアルタイムステータスを確認できます(管理者向け機能)。障害発生時には、管理者が状況を即座に把握できます。


「AIを使う」から「AIに頼れる」へ

多くのAIツールは、単一のAIプロバイダーに依存しています。そのプロバイダーが止まれば、ツールも止まります。

AILEXは異なるアプローチを取っています。複数のAIプロバイダーを組み合わせ、段階的なフォールバック機構を設けることで、単一障害点(Single Point of Failure)を排除しました。

AIが便利だから使う、という段階を超えて、AIに安心して業務を任せられる——そんな信頼性をAILEXは追求しています。


まとめ

段階AIエンジン機能レベル
第1段階Anthropic Claudeデータ横断検索+操作(通常運用)
第2段階OpenAI GPT-4o(Tool Use)データ横断検索+操作(自動切替)
第3段階OpenAI GPT-4o(シンプル)テキスト応答(最終手段)

法律事務所の業務を支えるシステムに求められるのは、高機能であることだけではありません。止まらないこと。AILEXの3段階AIフォールバックは、その信頼性を技術で実現する仕組みです。


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※ AILEXのAI機能による出力は、すべて弁護士の先生方による確認・判断のための参考資料です。最終的な法的判断は、必ず弁護士ご自身の専門的知見に基づいて行ってください。

※ 本記事に記載の技術仕様は、2026年2月時点のものです。今後のアップデートにより変更される場合があります。

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