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準備書面の書き方|構成・記載事項とテンプレートの整え方

準備書面とは

準備書面は、口頭弁論において主張しようとする事項を、あらかじめ相手方および裁判所に知らせるために提出する書面です。訴状・答弁書に続いて、主張と反論を積み重ねていく中心的な書面になります。

形式が法定されているわけではありませんが、実務上は定型に近い構成が定着しています。事務所で型を持っておくことで、作成時間と確認漏れを同時に減らせます。

基本構成

要素内容
表題「準備書面(1)」のように通し番号を付す
事件の表示事件番号・事件名
当事者の表示原告・被告
提出年月日・提出先裁判所名・係属部
作成者訴訟代理人
本文認否 → 反論 → 積極的主張の順が読みやすい
証拠の引用甲号証・乙号証を明示

本文の組み立て方

①相手方主張への認否

相手方の準備書面の項目立てに対応させ、どの主張のどの部分を認め、どこを否認・不知とするかを明確にします。項目番号を相手方書面と対応させると、裁判所にとって読みやすくなります。認否を落とすと擬制自白のリスクがあるため、対応漏れがないかの確認が最も重要な工程です。

②反論

否認した部分について、なぜそう言えるのかを述べます。ここで証拠を引用します。

③積極的主張

自らの主張として新たに追加する事実を記載します。抗弁を出す場合はここに位置づけます。

体裁:mints提出を前提に整える

準備書面は現在、原則としてmintsでPDF提出します。作成段階から次の点を織り込んでおくと、提出時の手戻りがなくなります。

  • 用紙サイズはA4(mintsで受け付けられるのはA4・A3)
  • パスワード付きPDFは不可 — 事務所の標準設定で暗号化がかかっていないか確認
  • メタデータを除去する — Wordのプロパティに作成者名・編集時間が残る
  • ファイル名は簡潔に — 「準備書面(1)_令和8年○月○日.pdf」のような規則を事務所で統一
  • テキストレイヤーを保持 — 印刷してスキャンし直すと検索性が失われる
⚠️ ファイル名の文字数上限については、解説によって記載が分かれています。最新の操作マニュアルで確認のうえ、いずれにせよ短く簡潔な命名規則を採用するのが安全です。

テンプレートを作るときの設計方針

  1. ヘッダー部分を完全固定にする — 事件番号・当事者・提出先だけを差し替える構造にする
  2. 認否の枠を先に作る — 相手方書面の項目数だけ枠を用意し、埋め忘れを可視化する
  3. 証拠引用の書式を統一する — 甲1、甲1の1などの表記を事務所で揃える
  4. PDF出力設定を標準化する — 暗号化なし・メタデータ除去を出力手順に組み込む

本当に時間がかかるのは「書く」前後の工程

準備書面の作成で負担が大きいのは、実は文章そのものよりも前後の工程です。相手方書面の主張を洗い出して認否漏れがないか突き合わせる作業引用する証拠を記録から探し出す作業、そして提出用PDFの体裁を整える作業。事件記録が厚くなるほど、この三つが時間を食います。

AILEXで書面作成の前後を自動化する

AILEX(エーアイレックス)は、事件記録から準備書面のドラフトを生成し、相手方書面の主張項目の抽出、引用すべき証拠の紐づけ、提出前のPDF要件チェックまでを支援します。PII(個人情報)の自動匿名化により、機密性の高い記録も安全にAI処理できます。

書面の中身を考えるのは弁護士の仕事です。その前後にある機械的な突き合わせ作業こそ、自動化すべき領域だと考えています。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的助言を構成するものではありません。個別の事案については弁護士にご相談ください。
運営:AILEX合同会社|顧問弁護士事務所:弁護士法人えそら

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