スキャナなど備品導入のご支援

コンサルティング

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民事裁判IT化に向けた事務所環境の整備


2026年5月、弁護士のオンライン提出が義務化されます

2026年5月21日、改正民事訴訟法が全面施行されます。この日を境に、弁護士による訴状・準備書面などのオンライン提出(mints経由)が義務となります。紙での提出は、裁判所のシステム障害など例外的な場合を除き、原則として認められなくなります。

しかし現状はどうでしょうか。弁護士ドットコムの2024年調査(N=316)によると、mintsを実際の裁判で使用したことがない弁護士は65.5%。事件記録は約6割が紙優先。FAXを何らかの形で使用する弁護士は98.1%——この状態から、あと数か月で完全デジタルへの移行が求められます。

特に弁護士1〜5名の小規模事務所にとって、「何から手をつければいいのかわからない」というのが正直なところではないでしょうか。AILEXでは、SaaSプラットフォームの提供だけでなく、事務所のデジタル環境整備そのものをコンサルティングとしてご支援しています。


「紙からデジタルへ」の第一歩はスキャナの導入から

民事裁判のIT化対応で最初に直面するのが、既存の紙の書類をどうデジタル化するかという問題です。

mintsでは、書証の提出はPDF形式が必須です。証拠1点ごとに個別のPDFファイルを作成し、右上に証拠番号を表記した上でアップロードする必要があります。ファイルサイズの上限は1回あたり50MB。紙の書類を手元に保管しているだけでは、mints上での提出作業が進みません。

つまり、紙の書類をスキャンしてPDF化する環境が事務所に必要になります。


スキャナ選びのポイント

法律事務所でのスキャナ導入にあたって、私たちがご相談を受ける中でよく話題になるポイントをご紹介します。

ドキュメントスキャナか、複合機か

法律事務所でのスキャナ利用は、大きく分けて2つの選択肢があります。

ドキュメントスキャナ(ScanSnapなど)は、書類の束を高速に連続スキャンできるのが特徴です。紙の証拠書類が大量にある事件では、1枚ずつ複合機のガラス面に置いてスキャンするよりも圧倒的に効率的です。両面同時読取に対応している機種であれば、裏面に記載のある書類もまとめてスキャンできます。

複合機(コピー・FAX・スキャン一体型)は、すでに事務所に導入されているケースが多いはずです。複合機のスキャン機能を活用すれば、新たな機器の購入なしにPDF化が可能です。ただし、ADF(自動原稿送り装置)がない機種や、スキャン速度が遅い機種では、大量の書類を処理する際にボトルネックになることがあります。

AILEXでは、事務所の案件数・書類量・予算に応じて、最適な機器構成をご提案しています。 すでに複合機をお持ちであれば、まずはそのスキャン機能の活用から始め、必要に応じてドキュメントスキャナの追加を検討するのが現実的です。

解像度と読み取り品質

mintsに提出するPDFは、テキストデータ付き(検索可能PDF)であることが推奨されます。スキャン時の解像度が低いと、OCR(文字認識)の精度が下がり、後工程に影響します。

一般的に、法律文書のスキャンには300dpi以上の解像度が推奨されます。カラーでのスキャンは原則不要で(mintsは白黒が原則)、グレースケールまたは白黒モードで十分です。ファイルサイズの観点からも、カラー不要の書類はグレースケールでスキャンする方が効率的です。

その他、あると便利な備品

スキャナ以外にも、デジタル化をスムーズに進めるために検討すべき備品があります。

外付けディスプレイ — mints上での作業と手元の書面確認を同時に行う場合、画面が1つでは不便です。外付けディスプレイを追加するだけで、作業効率は大きく向上します。弁護士の87.4%がウェブ会議を肯定的に評価しているデータもあり、オンライン期日対応の観点からも画面の広さは重要です。

安定したインターネット回線 — mintsへのファイルアップロードやウェブ会議での口頭弁論に、安定した通信環境は必須です。特にウェブ会議中の音声・映像の途切れは、裁判手続に支障をきたします。光回線が未導入の場合は、回線の見直しも検討すべきです。

USBメモリ・外付けSSD(バックアップ用) — 日弁連情報セキュリティ規程(2024年6月施行)では、バックアップの取得が安全管理措置の一環として求められます。クラウドバックアップに加えて、ローカルバックアップ用のストレージも用意しておくと安心です。


AILEXとの連携で実現する「スキャン→AI活用」のワークフロー

備品の導入はゴールではなく、デジタル化された書類を日々の業務に活かすことが本来の目的です。AILEXでは、スキャンされた書類をそのまま業務に活用できるワークフローを提供しています。

スキャン → OCR → 検索可能PDF化

AILEXには、スキャンPDFからテキストを自動抽出するOCR機能が搭載されています。スキャナで取り込んだPDFをAILEXにアップロードすると、AIがテキストを読み取り、検索可能なPDFに変換します。縦書き・段組みにも対応しており、日本語の法律文書に適した処理を行います。

スキャン → mints提出用パッケージ自動生成

AILEXのmints提出用パッケージ機能では、アップロードされた書類を自動的にmints準拠の形式に変換します。証拠番号のスタンプ自動付与、A4サイズへの自動変換、50MB超ファイルの自動分割など、mintsの厳格なファイル要件への対応を自動化します。

スキャン → AIによる文書分析

OCRでテキスト化された書類は、AILEXのAI法律相談チャットやAI文書生成機能のコンテキストとして活用できます。事件に紐づけて取り込んだ書類の内容をAIが読み込み、争点の整理、反論ポイントの抽出、時系列の整理などを支援します。

つまり、スキャナで取り込んだ紙の書類が、AIによる分析の入力データになるということです。紙の束が「AIが扱えるデータ」に変わることで、弁護士の分析・起案業務の効率が大きく変わります。


導入支援の流れ

AILEXのコンサルティングでは、以下のような流れで事務所のデジタル環境整備をご支援しています。

1. ヒアリング — 事務所の規模、案件数、現在の書類管理方法、既存のIT環境(複合機、PC、ネット回線など)を確認します。

2. 機器構成のご提案 — ヒアリング結果に基づき、必要なスキャナ・ディスプレイ・回線などの構成をご提案します。既存の機器を最大限活用する方針で、不要な出費を抑えます。

3. 導入・設定サポート — 機器の設定やスキャン手順のご案内、AILEXとの接続確認など、実際に使い始めるまでの立ち上げをサポートします。

4. 運用定着のフォロー — 導入後も、スキャンの手順やAILEXの活用方法についてご質問があれば随時対応します。


「何から始めればいいかわからない」方へ

民事裁判IT化の施行まで残り数か月。第二東京弁護士会も「施行後に準備すればなんとかなると考えていては手遅れになる」と警告しています。

とはいえ、一度にすべてを揃える必要はありません。まずはスキャナ1台とAILEXのアカウントがあれば、紙の書類をスキャン→OCR→mints対応PDF出力という基本ワークフローを始められます。

小さく始めて、使いながら環境を整えていく——AILEXは、そのプロセスを一貫してお手伝いします。備品の選定から、AILEXの活用方法、日弁連情報セキュリティ規程への対応まで、お気軽にご相談ください。


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※ 本記事は、民事裁判IT化に向けた事務所環境整備に関する一般的な情報提供です。法的助言を構成するものではありません。

※ AILEXのAI機能は、弁護士の業務を支援するためのツールです。AIの出力はすべてドラフト・参考資料であり、法律相談や法的助言を提供するものではありません。最終的な法的判断は弁護士ご自身の責任において行ってください。

※ 特定のメーカー・機種を推奨するものではありません。備品の選定は、各事務所の状況に応じて個別にご提案いたします。