弁護士からのヒアリングによる要件追加

AILEX開発

AILEX 開発

現場の声がAILEXを進化させる

カテゴリ: 開発
公開日: 2026年2月11日
著者: AILEX開発チーム


「実務で本当に使えるもの」を作るために

AILEXは、小〜中規模の法律事務所向けに開発されたAI法務支援SaaSです。開発にあたって私たちが最も大切にしているのは、実際に訴訟実務や交渉業務に携わる弁護士の先生方の声です。

AILEXの機能開発は、開発チームの想像だけで進めるのではなく、現役弁護士へのヒアリングを通じて「本当に必要な機能」「日々の業務で困っていること」を具体的にお聞きし、それを設計・実装に反映するプロセスを採用しています。

今回は、直近のヒアリングで寄せられた弁護士の先生方の声と、それに基づいて進めている機能開発について、一部をご紹介します。


ヒアリングで見えてきた弁護士の課題

ある先生から、次のようなお話をいただきました。

相談時にいただいた情報や資料を読み込んで、情報の整理どのような請求ができるかどのような弱点があるかがわかると、相当楽になる。

さらに具体的なご要望として、以下の項目が挙がりました。

  • 関係者の関係図 — 当事者同士の関係をビジュアルで把握したい
  • 請求・被請求の矢印図 — 誰が誰にどのような請求をしているか、請求権の根拠条文も含めて可視化したい
  • 時系列に整理された経緯 — 事実経過を証拠・資料と紐づけて整理したい
  • 契約書・各種書面のAIドラフト — AIが下書きを作り、弁護士が修正できるワークフロー

これらの声に共通しているのは、「案件に入ったとき、まず全体像を素早く把握したい」 というニーズです。小規模事務所では1人の弁護士が多数の案件を抱えるケースが多く、各案件の論点・関係者・時系列を効率よく整理できるかどうかが、業務効率を大きく左右します。


既にお使いいただける機能

ヒアリングの結果、弁護士の先生方のご要望の多くは、AILEXの既存機能ですでに対応可能であることも確認できました。

AI文書生成(事件紐づけ)

AILEXのAI文書生成機能には、訴訟・交渉業務で必要な27種類のテンプレートが搭載されています。事件に紐づけて生成することで、登録済みの事件情報や文書のテキストが自動的にAIのコンテキストに注入され、案件の文脈を踏まえた出力が得られます。

ヒアリングで挙がったご要望に対応する主なテンプレートは以下のとおりです。

ご要望対応テンプレート
情報の整理争点整理、事実関係の整理、事件概要の要約
請求の可能性を検討法的論点の検討、損害額の算定根拠整理、今後の方針検討
弱点の把握相手方主張の反論ポイント
時系列の整理時系列整理
書面のAIドラフト準備書面、内容証明、催告書、示談書、契約書草案 ほか

AI法律相談チャット(事件紐づけ)

事件にチャットを紐づけて利用することで、登録文書をコンテキストとした対話的な法的分析が可能です。「この事件でどのような請求ができるか」「相手方の弱点はどこか」といった問いかけに対し、案件固有の情報を踏まえた回答を得ることができます。

Word(.docx)出力

すべてのAI生成結果は、Word形式でダウンロード可能です。AIが生成した下書きをWordで開き、弁護士の先生が加筆修正するというワークフローを想定しています。


ヒアリングを受けて開発中の新機能

一方で、ヒアリングにより既存機能ではカバーしきれない領域も明確になりました。特に「ビジュアルな可視化」については新規開発が必要であり、現在以下の機能を優先的に開発しています。

1. 事件関係図のAI自動生成

事件の当事者・関係者の関係を、AIが自動的に図として生成する機能です。事件に登録された情報や文書テキストをもとに、法的関係(契約関係、不法行為、雇用関係など)を結線で表現します。

弁護士の先生が案件に着手する際、関係者の全体像を一目で把握するためのツールとして設計しています。

2. 請求関係図のAI自動生成

「誰が誰に対して、どのような法的根拠で、いくらの請求をしているか」を矢印付きの図で可視化する機能です。請求権の根拠条文や請求額、相手方の抗弁も含めて図示し、訴訟構造の全体像を直感的に把握できるようにします。

3. 時系列経緯図のAI自動生成

事件の事実経過を時系列に沿ったビジュアルな図で表示する機能です。各イベントに対応する証拠番号を付記し、「いつ・何が起きて・どの証拠で立証できるか」を一覧できる形にします。

これらの図はすべてPDF出力にも対応する予定です。


中長期で実装予定の機能

さらに、ヒアリング結果と訴訟実務の課題分析から、以下の機能も設計を進めています。

  • 相手方書面AI分析 — 相手方から提出された書面を読み込み、主張構造・弱点・反論ポイントをAIが自動抽出
  • 争点整理表AI自動生成 — 双方の主張と証拠を対照した争点整理表を自動で作成・更新
  • 陳述書AI作成支援 — 依頼者や証人の陳述書ドラフトをAIが作成し、弁護士が修正

開発で徹底していること

弁護士法への適合

AILEXのすべてのAI機能は、弁護士の業務を支援するツールとして設計しています。AIが法律相談や法的判断を行うものではなく、最終的な法的判断は弁護士の先生ご自身が行うことを前提としています。AI出力には「ドラフト・参考資料」である旨を明示し、弁護士法第72条への適合を徹底しています。

PII(個人識別情報)の保護

AILEXでは、外部AI APIへのデータ送信前に個人識別情報を自動的にマスキングする独自技術を搭載しています。これにより、依頼者への個別のAI利用同意説明を不要とし、弁護士の守秘義務(弁護士法第23条)との両立を実現しています。

弁護士の先生からの依頼に基づく開発

AILEXの機能開発は、弁護士の先生方からの具体的なご要望やヒアリング結果に基づいて優先順位を決定しています。「技術的に作れるもの」ではなく、「実務で本当に必要なもの」 を優先する方針です。


弁護士の先生方のご意見をお待ちしています

AILEXは、弁護士の先生方の声をもとに進化し続けるプラットフォームです。「こんな機能がほしい」「こういう場面で困っている」といったお声をお寄せいただけると、開発の大きな参考になります。

お気軽にお問い合わせください。

📧 info@ailex.co.jp
💬 公式LINE


※ 本記事で紹介したAI機能は、弁護士の業務を支援するためのツールです。AIの出力はすべてドラフト・参考資料であり、法律相談や法的助言を提供するものではありません。最終的な法的判断は弁護士ご自身の責任において行ってください。

※ AILEXは、外部AI API送信前にPII(個人識別情報)を自動マスキングする技術を搭載し、弁護士の守秘義務への適合に配慮した設計を採用しています。